こんにちは 歯科衛生士のイシカワです。
熱中症とは、暑さによって体の水分や塩分が不足し、体温をうまく調節できなくなることで起こる病気です。
外で運動している時だけでなく、家の中でも起こることがあり、誰でも注意が必要です。
熱中症は体全体に影響を与える病気ですが、歯科の観点から見ても大切な問題です。なぜなら、熱中症による脱水は口の中の健康にも関係しているからです。
私たちの口の中には唾液があります。
唾液には、口の中をきれいにしたり、細菌を減らしたりする働きがあります。また、食べ物を飲み込みやすくしたり、虫歯を防いだりする役割もあります。
しかし、熱中症になると体の水分が不足し、唾液の量が減ってしまいます。すると口の中が乾燥しやすくなり、細菌が増えやすくなります。そのため、虫歯や歯周病、口臭の原因になることがあります。
特に高齢者は注意が必要です。高齢になると唾液の量が少なくなる人も多く、薬の影響で口が乾きやすくなる場合があります。その状態で脱水になると、さらに口の中が乾燥し、食べ物が飲み込みにくくなることがあります。また、入れ歯を使っている人は、口が乾くことで違和感や痛みを感じることもあります。
熱中症になると、めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気、体のだるさなどの症状が現れます。また、大量の汗をかいたり、逆に汗が出なくなったりすることもあります。歯科の観点では、「口が乾く」「唇が乾燥する」「舌が動かしにくい」といった症状も重要です。これらは体の水分不足のサインかもしれません。
もし熱中症かなと思ったら、まず涼しい場所へ移動して休むことが大切です。エアコンの効いた部屋や日陰で安静にし、衣服をゆるめます。そして、水分を補給します。この時、水だけではなく、スポーツドリンクや経口補水液を利用すると、水分と塩分を一緒に補給できます。ただし、一度に大量に飲まず、少しずつ飲むことが大切です。
また、首や脇の下、足の付け根を冷たいタオルや保冷剤で冷やすと、体温を下げやすくなります。症状が改善しない場合や、意識がぼんやりしている場合は、すぐに周囲の人に助けを求め、医療機関を受診する必要があります。
歯科の観点では、水分補給後の口のケアも大切です。スポーツドリンクには糖分が含まれていることが多いため、飲みすぎると虫歯の原因になる場合があります。そのため、飲んだ後は水で口をゆすいだり、歯みがきをしたりすることが望ましいです。 このように、熱中症は体だけでなく口の中の健康にも影響を与えます。しかし、正しい知識を持ち、早めに対処することで重症化を防ぐことができます。普段から水分補給や口腔ケアを意識し、暑い季節を健康に過ごすことが大切だと思います。
