歯周組織の再生治療

リグロスによる歯周組織再生療法

リグロスとは


リグロスは、歯周病によって歯槽骨が溶かされた部分の再生を促す歯周組織再生剤です。フラップ手術(歯肉剥離掻把術)後に、歯周病によって溶かされた部分にリグロス塗布をして歯槽骨や歯根膜を効果的に再生させます。当院では、保険適用でリグロス治療が行えます。

リグロスの歯周組織再生療法の特徴


リグロス治療は、歯周組織が再生するまでに時間がかかりますが、歯周病によって溶かされてしまった骨を修復できたり、歯を支えていた骨を再生させることによって抜歯をせず天然歯を残せるメリットがあります。また、費用面でご不安な方も、リグロス治療は保険適用ですので健康保険を使用することができます。

フラップ手術によるリグロス治療の流れ


リグロス治療流れ

1.局所麻酔をします。

2.歯肉を切開して、歯周ポケットの奥深くに溜まった歯垢や歯石を除去します。

3.歯槽骨の欠損部にリグロスを注入します。

4.切開部を結合します。

5.術後1週間~2週間ほど経ったら抜歯をします。

注意!
  • 抜糸するまで手術部位には触らないようにしましょう。
  • 手術当日は、強く口をゆすいだり、飲酒などは控えましょう。
  • リグロスの作用により手術部位が腫れたり赤くなる場合があります。症状が続く場合は歯科医院へ相談しましょう。
  • 手術部位の歯磨き方法は歯科医師か歯科衛生士の指示に従いましょう。

CGF治療

CGFとは


CGF治療とは、成長因子を多く含んだ自己血液フィブリンのゲルです。これは、患者様の血液を採取して作成する最新の治療になります。CGFは広い分野で使用できると注目されており、歯周病の治療だけでなく、抜歯の際の痛みを和らげるために使用したり、整形外科、形成外科領域でも使用されています。

CGF治療の特徴


CGF治療は患者様の血液から作成しますので、完全自己血液由来の血小板や成長因子を含んだフィブリンゲルを使用します。そのため、アレルギー反応を起こす心配もありませんし、感染症の心配もありません。

また、歯周組織の再生を促進してくれます。歯周病によって溶かされた部分に入れることで、組織の再生が促されます。

CGF治療の流れ


1,血液の採血

手術前に患者様の血液を20~40㏄を採血して、CGFを作製します。

2,CGFの作製

遠心分離機を使用して作成しています。この遠心分離器にかけることにより成長因子や血小板を多く含んだCGFが作成されます。大体採血から15分から20分ほどで 完成します。

3,骨充填剤と混ぜる

CGFと骨充填剤を混ぜて歯周病によって溶かされた歯周骨部分に使用します。