こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、勤務医・ササキです。
四国も梅雨入り!? の割には青空も結構あるような無いような・・・
そんな毎日ですが皆さん、元気にお過ごしですか!
引っ越して来てから感じたことですが、毎朝自転車で通勤していると、余戸のみなさんはすれ違う人、すれ違う人、「おはようございますー!」と元気に挨拶をしてくださいます。
私も積極的に挨拶を心がけるようになりました。
んー、なんなだかいつも以上に、毎朝の仕事が気持ち良く始められますね。
さてさて、今回のお題は今でも夢に出て来る苦しい場面。
お遍路巡りをしてみて分かった「難所編」です。
お遍路が後一日で終わるという日の宿でのこと、「今まででどこが一番しんどかった?」という話題になりました。
するとみんな、言うんです。
「やっぱり焼山寺がきつかったなぁ」
確かに、私もここが一番きつかった第12番札所「焼山寺」。
歩き遍路ですと最初も最初、3日目に巡ることが多いお寺です。
あの大雨の日の早朝、鴨島町の駅前から第11番札所「藤井寺」へ。
そしてお寺の横の山道から、ひたすら山を登る登る。
藤井寺から4キロ先の休憩小屋「長戸庵」までがすさまじい登り道で、長戸庵に到着した時に
「そろそろ焼山寺?」
と思うくらいの疲労感なのですが、まだまだぁ!
全28キロの行程の4キロにしかすぎません。
「長戸庵」からもずっと登り道が続きます。
「そろそろ雲に届きそうだ」
そう思った8キロ目の「一本杉庵」、ここが1つ目の山の頂上付近になります。
せっかく登ったのに、今度はひたすら下って、へとへと、腹ペコになって「左右内」の川のふもとまでたどり着くと、
「焼山寺 2km」!!後2キロと書いてあるじゃありませんか。
よし!後2キロくらいなんともないと思ったのですが、さあ大変。
1.5キロの間に300mを駆け上がる、 「遍路ころがし」というとんでもない登りが続きます。
後の第20番「鶴林寺」第66番「雲辺寺」の手前にもよく似た登りがありますが、なにせ歩き始めて3日目に出会う初めての難関。
「信じられない、なんだこの登り道・・・2キロはまだか・・」
ふらふらになって、焼山寺に到着するのですが、更に難関!
このお寺、入り口から本堂までがものすごく遠いんです。
入り口から1キロ近く歩いて到着した本堂前で今日一日が終わったような安堵感で一杯になりました。
お寺で納経を済ませると、さあ、次の目的地へまた出発です。
血豆が裂けて足は血まみれ、お昼はおにぎり2個だけで完全にガス欠。
しかも食料を調達できるところは見当たりません。
しかし、17時までに今夜の宿、神山町の結構徳島市寄りまで行かねばなりません。
実はまだこのとき、ゴールの山城屋旅館まで後16キロと峠が1つ残っていることをまだ知りませんでした。
実はこの後の区間だけ写真を取る余裕がなかったのです。
上の写真の峠を越えて、暗くて道がよく見えない中、3時間オーバーの20時頃に旅館に到着するのですが、この日の無理がたたって、足の痛みがしばらく引かなくなってしまい、高知県を越えて、愛媛県にお寺に到着にするあたりまで、ずっと足をひきずって歩いていました。
いやぁ、後にも先にもこれだけ一日で「登り→下り→登り→下り→登り→下り」という激しい移動は経験できません。
「焼山寺、きつかったなぁ、足痛いなぁ。」
と相棒と言いつつ歩いていましたが、やっとこさ足もすっかり良くなった高知愛媛県境では、県を越えるなり、↓このような強敵が待ち受けていましたが・・・・
難所あり、強敵あり↑。
山あり谷あり、お遍路は人生のごとく、色んなことに巡りあいます。険しい道のりだからこそやりがいもあるように思います。
歯を食いしばってやりぬいた後にこそ分かる大切なものもあります。
そう、きっと、それもまた、毎日の診療のごとく・・・
さあ今日も一日元気に頑張りましょう!