こんにちは、広報・受付担当トガワです。
現在、日本人の死亡原因の第3位は肺炎といわれています。
肺炎で亡くなった方の9割が65歳以上の高齢者で、その中でも約70%が誤嚥が原因であるとわかっています。
誤嚥とは、飲食物や唾液が気管から肺へ入ることをいいます。
飲食物や唾液を、口、のど、食道、胃へと送る働きを嚥下といいますが、誤嚥は文字通り誤った嚥下のことなのです。
誤嚥により唾液などが肺に流れこんでくると、肺に炎症が起こり、肺炎になることを誤嚥性肺炎といいます。
この誤嚥性肺炎を防ぐために、入れ歯が活躍します。
誤嚥をすると必ず肺炎になるわけではありません。
誤嚥してしまった飲食物や唾液の細菌や身体の抵抗力も大きく関わってきます。
しっかりと噛める入れ歯を装着することで、お口の周りの筋肉をよく動かすことができ、咀嚼嚥下機能に関する反射や筋力を維持することができます。
そこで今日は入れ歯で快適に過ごせるよう、入れ歯のタイプをご紹介します。
自分のお口にあった素材を選んでみてください。
まずは保険適用の入れ歯です。
お口の状態に合わせて、どのような入れ歯でも作ることができます。
入れ歯本体は硬いプラスチックでできています。
見た目や耐久性、快適さは求められませんが、日常生活に支障がない入れ歯に仕上がります。
次に金属が入った入れ歯です。
入れ歯の床部分が金属になっている入れ歯です。
保険は使えませんが、保険適用の義歯よりも薄いため違和感がなく、熱が伝わりやすいのでお食事も快適になります。
他にも磁石やインプラントを併用して固定する入れ歯があります。
自分の歯が残っていれば、その歯に磁石を付けて、同じように入れ歯にも磁石を埋め込んで入れ歯を磁石の力で安定させます。
歯が残っていない場合には、インプラントを何本か骨に埋め込み、それに入れ歯を固定します。
どちらも保険適用の入れ歯よりしっかり噛めるというメリットがあります。
部分入れ歯であれば、金属のバネを使わない入れ歯もあります。
見た目もよく軽くて軟らかい素材でできているので、入れたときの違和感も少ないのが特徴です。
いつまでも元気で長生きするために、自分にピッタリの素材で納得できる入れ歯を作ることが大切です。