インプラント

インプラント治療とは

インプラント治療とは、歯を失った顎の骨に人工歯根(チタン製)を埋め込み、その上に冠やブリッジを作る方法です。従来考えられているような痛い、怖い、というイメージとちがいインプラント自体も非常に小さくなってきているためとてもシンプルで簡単に治療を受けていただくことができます。

当院では、 シンプルな形状で歯肉との親和性が良いAQBインプラントを採用しています。

当院のインプラント手術時期について

当院のインプラント手術は年に3回行っており、実施月は、3月、7月、11月です。

インプラント治療のメリット

インプラント治療は残った歯を守り、他の歯に悪影響を与えないという大きな利点があります。

1,他の歯に悪影響を与えない


インプラント治療をすることで他の歯を失うのを予防できます。

インプラント以外に歯を失った後の治療として、ブリッジや入れ歯がありますが、どちらも周囲の歯を削ったり、土台にして過度な負担がかかります。

一度歯を削ってしまうと元には戻らず、その部分からの虫歯リスクも高まります

インプラントはそれぞれ独立して埋め込まれるため、他の歯の負担を極力減らす事が出来ます。

2,見た目の良い歯を装着する


インプラントであれば、見た目が良い歯になる(審美性に優れている)というメリットもあります。入れ歯ではどうしても見た目が悪くなってしまい、部分入れ歯の場合金属部分が見えてしまいます。

しかしインプラントでは、しっかり歯根を固定して、その上から審美性の高い素材、自分の歯の色に近い歯を装着することが出来る為、他人から見ても違和感のない見た目になります。

3,入れ歯よりも強く噛むことが出来る


老化に伴い、歯を失ってしまった場合には、多くの方が入れ歯を使用されているかと思います。入れ歯は比較的に安価で、誰でも装着可能であるため、人気の治療法の一つですが、しっかり噛むことが出来ないというデメリットがあります。

特に総入れ歯の場合は噛む力が大きく低下し、食事をするのも苦労する事になります。

しかしインプラントであれば、こうした心配はなく、インプラントではなんと自分の歯と同じほどの力で噛むことが可能です。ほとんど違和感なく食事もできるので、入れ歯よりも優れた治療法と言えます。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療にはメリットも大きいですが、デメリットもあります。実際に後悔しない為にも、事前に知っておきましょう。

1,費用がかかる


インプラントのもっとも大きなデメリットは、保険診療ではなく、自由診療であることと言えます。

つまり治療費が高額になる傾向があり、インプラント一本当たり30万円程が平均的な費用です。

複数本のインプラントを検討されている方はかなり高額になってしまいます。

2,体へ負担がかかる


インプラントは手術の一つであり、体への負担が大きい事もデメリットです。もちろん麻酔で施術中に痛みを感じる事はありませんが、切開による術後の腫れや痛みは出てきます。顎の骨に人工的に歯根を埋め込むため、手術後もかなりの治療期間を継続する必要があります。

3,定期的なメンテナンスが必要


インプラントは定期的にメンテナンスしなければなりません。

インプラントは骨とは強く結合しますが、粘膜とは結合しにくいのです。

その為、感染に弱いという特徴があります。放っておくとインプラント周囲炎という歯周病のような病気になるリスクがあります。

インプラント治療の流れ

1,カウンセリング


治療に関してのカウンセリングを行います。軽い気持ちで様々な事柄を患者さんと話し合います。

2,インプラントの診療・診断・治療計画の説明


インプラントを埋め込む箇所と口腔内の骨の状態、歯肉の状態、嚙み合わせの診察を行います。レントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯型や嚙み合わせの採得等を行い、口腔内全体での治療計画を立て、十分に患者さんと話し合いをします。

3,術前処置


必要な場合、歯周病、カリエス治療、不良な冠の除去等を行い、衛生状態を良好にし、嚙み合わせを整えるための準備をします。

4,インプラント植立手術


診療計画に従い、インプラントの歯根になる部分を埋入します。AQBインプラントの場合、手術時間が短く、麻酔時間を除き、1本10~15分程度です。患者さんの手術後の状態を確認して、帰宅となります。

5,手術後の消毒


翌日、手術部位の確認と消毒を行います。前歯など、外観が気になる部位にはここで仮歯を入れる場合があります。

6,治療期間


患者さんの状態により、AQBインプラントの場合1ヵ月~2ヶ月程度という、業界最短の治療期間(インプラントが骨癒合する期間)を設定します。

AQBインプラントでは、手術後1週間程度で抜歯をし、仮歯を入れます。歯肉の状態と嚙み合わせの状態をチェックし、修正し、全体のバランスを整えます。

7,最終的な装着歯の作製と装着、定期健診、メンテナンス


インプラントは感染に弱いため、定期健診を受ける事でそのリスクを回避することが出来ます。

インプラント治療のステップ

実際の治療は、安全性を最大限に考慮した以下のステップに沿って行われます。

1,検査と治療計画


インプラントを埋入する前に、虫歯や歯周病が無いか、をチェックしたうえで治療計画を立てます。

2,インプラント(フィクスチャー)の埋入手術


局所麻酔のもと、顎の骨にチタン性のフィクスチャーを埋入します。

3,治療期間


フィクスチャーを埋入したあと、歯肉で覆い、フィクスチャーと骨が結合するのを待ちます。通常の治療期間は3~6ヶ月程度。

4,アバットメント連合


フィクスチャーが完全に顎の骨と結合したら、アバットメント(歯や義歯の土台となる粘膜貫通部品)を連結します。

5,補綴物(冠やブリッジ、義歯の作製)


歯肉は治癒後、補綴物を作るために型採りをし、新しい歯をアバットメントに装着、固定します。

【インプラント症例】

・糖尿病や、骨粗鬆症の方は、手術が受けられない事があります。

・細菌感染すると、インプラントが抜け落ちる事があります。術後も定期的にメンテナンスに通ってください。

・歯周病が進行している方はインプラント治療前に歯周病治療を受けることをおすすめいたします。

しっかりと埋められたインプラントは、自分の体の一部となって機能してくれる価値あるものです。当院では一人一人の患者さんのお口にあったインプラントを設計いたします。お気軽にご相談下さい。

三井記念病院との連携

難しい症例でインプラントをあきらめている方、不安になっている方もいるのではないでしょうか?

当院では、三井記念病院歯科・歯科口腔外科部長である津山康彦先生を招いての出張オペも行っております。

津山泰彦先生は、難易度の高いインプラント手術の症例を数多くお持ちで、日本だけでなく海外でもご活躍されています。

安心して治療を受けていただくことができます。

伊藤歯科医院のスタッフ

インプラント治療後のアフターケア

インプラント(人工歯根)そのものの寿命は半永久といえますが、実際には、残された歯や骨の状態、または全身状態やアフターケアの仕方など、個々の条件により左右され、インプラントを常に口の中で良好な状態に保つ為には、インプラント治療後、天然の歯の時と同じように口の中の衛生管理を良くしておく必要があります。

歯磨きは自分の歯と同じように毎食後きちんと行わなければなりません。正しいブラッシングで手入れをしないと、歯ぐきが腫れることもあるので注意が必要です。歯科医の指導に従って正しい歯磨きを心がけてください。

インプラント(人工歯根)は従来の治療方法に比べ多くのメリットを持ち安心してお使いいただけます。

患者様の状態により異なりますが、半年、1年に1回の定期検診もインプラントを良好に保つ上で大切な条件となりますので、担当ドクターにご相談の上、定期検診も必ずお受け下さい。

噛める喜び、思いきり笑える喜びを私どもと一緒に共感しましょう。

インプラントについてよくあるご質問

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インプラント治療とは、歯を失った顎の骨に人工歯根(チタン製)を埋め込み、その上に冠やブリッジを作る方法です。従来考えられているような痛い、怖い、 というイメージと違いインプラント自体も非常に小さくなってきているため、とてもシンプルで簡単に治療を受けていただくことが出来ます。
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1歯21~26万円位からできます。値段に差があるのはインプラント(人工歯根)にかぶせる歯の材質により変わるからです。人工の歯は金属製(3万 円~)、セラミック製クラウン(4万円~)、オールセラミック製クラウン(8万円~)があります。当院では歯茎にインプラント(人工歯根)を入れる治療費 (1本18万円)と、骨の状態がよくない場合には人工の骨補填材の代わりに使用するCGFというゲルを作製・埋入する処置(1回10万円)、それにかぶせる人工の歯の代金を別にしており、個々の患者様のニーズに合わせて選択できるようになっております。
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施術にあたり局部麻酔を行いますので痛くありません。インプラントに直接要する治療時間は30分ほどです。もともと歯があったスペースに埋入しますので、施術後の腫れや痛みは少なくても済みます。従来のように切開したり縫合したりしませんので、安心して治療を受けることができます。
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上顎と下顎では通院回数も異なりますし、施術方法もいくつかあり、方法毎に通院回数は異なりますので、一概に言えませんが、インプラントのみに要する通院回数は通常は5~10回(2~3ヶ月)となります。過去の最短通院回数は3回でした。しかし、これはあくまでインプラントに関連した通院回数です。
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何年くらい持つかは患者様の歯の状態によって異なります。天然歯が残っている本数が多いほどインプラントの寿命も延びます。ただ口腔内の清潔状態が極端に悪いと、ばい菌が原因となるトラブルがもとで、インプラント周囲に炎症が生ずる事も考えられます。しかしちゃんと定期的なメンテナンスを行っていれば10年以上でも気持ちよく使用出来ます。次に取れないかという事ですが、施術が成功したものについては前述したトラブル等による以外取れることはまずありません。インプラントの施術成功率は95%以上ですので、ほとんど成功ですが、万が一つかなかった時は、再施術させて頂きます。
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インプラントによる歯も天然歯と同様、日々のブラッシングが大切です。当院では歯科衛生士による正しいブラッシング指導を行っておりますが、治療後の定期的なメンテナンスとして月に一回の来院をお勧めしています。なお、万が一インプラントがつかなかった時は、再度インプラントの種類や手法を変えて入れさせて頂きます。(再施術の料金は無料です。)
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特に意識したことはないですが17年近くこの費用でずっと治療させていただいてきました。今後も可能な限りこのインプラント治療の体制は維持していくつもりです。インプラントの種類はPOIという日本製のインプラントを用いています。 現在国内で最も広く使われているインプラントの一種類で、非常に簡単で安心して施術ができます。
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インプラントで噛めるようになるのは、使用するインプラントの種類や埋入する場所、顎骨の状態、手術の経過によっても異なってきますが、手術後2ヵ月を目安にしています。その2ヵ月間、基本的には抜歯と同様に普通の食生活をすることができます。 正しいブラッシングと定期健診をしっかり受けることによって、15年以上良好に維持されている患者さんもたくさんいます。正しい手入れがインプラントを長持ちさせることにつながります。
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普通のインプラントの手術では、入院する必要はありません。手術直後は抜歯をした程度の安静が必要です。しかし、患者さんの健康状態や治療する本数などによって、入院して手術する場合もあります。 費用は、手術代・インプラント代・インプラントに被せる人工歯代の合計です。治療する本数や場所により費用は異なってきます。治療計画と費用、支払方法については、お気軽にご相談ください。
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インプラントは、歯を抜く場合と同程度の手術が必要です。麻酔をしますから痛みに耐えながら治療を行うことはありません。手術後、麻酔が切れた後は多少の 痛みや腫れを伴うこともありますが、手術前からのお薬の服用をお願いしますので、それほど大事には至りません。そして2ヵ月後には、食べ物をインプラント で噛めるようになります。 歯を抜いたとき、すぐにインプラントを埋入する簡便な方法もあります。わざわざ穴をあける必要がないので、負担がありません。しかしこの方法がすべての症例に応用されるわけではありません。症例に応じていちばん良い方法を選択しています。 インプラント埋入による痛みもありません。