こんにちは、広報・受付担当トガワです。
高齢化社会といわれていますが、2016年の人口推計では、高齢者化率は27.3%に達して過去最高を記録したそうです。
また、平均寿命は男性が80.5歳、女性が86.8歳と男女ともに80歳を超えているそうです。
これに伴い、歯科でも患者さんの高齢者の割合が増加傾向にあります。
今後歯科には、「食べる」「話す」「笑う」といった高齢期のQOLに直結する口腔機能の回復・低下予防も求められてきます。
その対策として、口腔ケアが有効な手段となっています。
しかし、そんな歯科の意気込みとは反対に、高齢者自身はお口の中のささいな衰えには意識や関心が低い状況なのです。
そこで、高齢者の方に口腔ケアへの関心を持ってもらうべく、美容とお口の関係についてお話していきます。
介護の領域で、「整容」という分類があります。
整容とは、容姿など身だしなみを整えることをいいます。
整容の具体的な項目としては、歯磨きなどの口腔ケア、手洗い、爪の手入れ、洗顔、整髪、髭剃り、化粧とされているそうです。
つまり、口腔ケアも化粧も同じ整容なのです。
化粧には、肌を健やかに保つために行われるスキンケア的化粧と、着色などによる容貌を美しく演出するメイキャップ的化粧とがあります。
また、顔だけではなく、ハンドクリームを使ったハンドケア、爪に対するネイルケア、頭皮の手入れをするヘアケアなども、広義の意味で化粧に分類されています。
高齢者に対して「化粧療法」というものがあります。
化粧療法とはスキンケア行為やメイキャップ行為などの整容行為を通じて、心身機能・生活機能の向上やQOLの維持・向上を目指す非薬物療法です。
化粧療法は、個人で実施するパターンやスタッフと少人数で行うパターンそしてグループで実施するパターンなどさまざまなものがあります。
化粧療法の特徴として、日常生活のなかで習慣的に行われている行為を活用するので、高齢者でも取り組みやくす、実施後の成果が視覚的にすぐ確認できるため継続意欲を維持しやすいという点が挙げられています。
では次回もこのお話の続きをしていきます。