こんにちは、広報・受付担当トガワです。
厚生労働省によって始められた「健康日本21」では、「歯の健康」は生活習慣病のリスクなどと一緒に課題とされているそうです。
歯の疾病は、生活習慣病であり、また糖尿病などの他の生活習慣病のひとつのリスクとなります。
お口の健康を保つことは、単に食べ物を噛んで食べるというだけでなく、食事や会話を楽しむなど、豊かな人生を送るための基礎となるのです。
さて、今日は「スポーツ歯科」についてお話します。
スポーツ歯科とはなんでしょうか?
おそらく広く知られているのはスポーツマウスガードの作製だと思います。
スポーツマウスガードは、接触のあるスポーツや球技などをしている方を外傷から歯を守るものです。
歯医者で歯型を取って、自分の歯にピッタリ合ったものを作ってもらいます。
頭やボールがぶつかって前歯が折れた、歯が折れなくても唇を切ってしまった、舌を噛み切ってしまった…などの危険を防ぐことができます。
実はスポーツ歯科は、そんなスポーツマウスガードの作製だけではありません!
スポーツドリンクなどによる酸蝕歯を防いだり、効果的な栄養摂取のために口腔環境を整えるお手伝いをしたりします。
また噛み合わせがすり減や、顎関節周囲の状態から、はぎしりや顎関節症はないか等を考慮して、その予防や処置を行っていきます。
噛み合わせが姿勢や重心に影響を与えることもあります。
たとえば、重いものを持ったり瞬発的に力を出したりしたいとき、奥歯を噛みしめることがあると思います。
このとき、しっかりと奥歯が咬み合っていなかったり、奥歯がなかったりすると思うように力が入らなくなってしまいます。
これらは競技への影響はもちろん、睡眠の質や栄養摂取効率などにも深くかかわってくるので、アスリートの方はお口の状態も把握しておく必要があります。
2020年には東京オリンピックが開催されます。
メダル獲得に向けて歯科も重要な役割を担っているという意識を持っています。
アスリートの方も定期的に歯科を受診し精一杯力を出し切るために歯を大切にしましょう!