こんにちは、院長の伊藤泰司です。
昔、小学校6年生の国語の教科書に「早春の奈良」というタイトルの旅の随筆があったのを記憶している。
今からもう、45年近くも昔のことだから、内容は詳しくは覚えてはいません。
春日大社の鹿の話や新緑に生える山の木々のことが書いてあったような気がします。
子供心に「奈良って素敵なところなのだ、色鮮やかで行って見てみたいな」などと空想を巡らしていた気がします。
今の時代のようにインターネットで簡単に検索できる時代ではありませんから、子供なりに知りえた情報できっと満足していたのかもしれません。
でも、初めて読んだときに、なんだかほのぼのとした気持ちになったのを今でも覚えています。
作者は団伊玖磨さんだったような気がします。
団さんといえば日本を代表する作曲家でありエッセイストでもあります。
代表作である「パイプのけむり」シリーズにその作品はあるかとネットで検索しても見つかりませんでした。
きっと他の作家だったのでしょう。
残念ですが、私の記憶間違いのようです。
しかしながら、随筆で味わったそんなほのぼのとした風景を今度は実際に見つけました。
場所は、東温市の「坊ちゃん劇場」の裏手の耕作地です。
畑一面、菜の花が咲いています。
小学校の校庭ほどの面積に、さながら黄色い絨毯を敷き詰めているような感じです。
以前、年末にここを訪れた時は、土肌がむき出しのただの耕作地でした。
それが3月初旬にはこんななに一面菜の花畑に大変身するのです。
土の中では菜の花の種が春の到来を今か今かと待っていたわけです。
実は、ここは去年の秋訪れた時にはコスモスで一面埋め尽くされていました。
春には菜の花、秋にはコスモス。
四季を通して楽しませてくれます。
この風景を見ると、やっと春だなとほのぼのした気持ちになりました。
2月中旬の 伊予路に春を呼ぶ「椿祭り」が終わってからも、随分寒い日がありました。
でも、3月になって、三寒四温を繰り返しながら、少しずつ春めいてきています。
診療室での患者さんとの会話でも、「日中は随分日差しが強くなってきたね。もうすぐ春ですね」とよく患者さんから耳にします。
皆さん、春が待ち遠しいのだとつくづく思いました。
私のサイクリングコースである、皿が嶺に行くコースを少し、酒樽村に行くコースに変更すれば直ぐに現地に到着します。
市内からだと自転車で1時間かかりません。
車だと40分くらいだと思います。
是非,現地へ行かれてみて、春を感じてください。