こんにちは、広報・受付担当トガワです。
今日は、「歯の性質」についてお話します。
むし歯予防の歴史は、1901年に、アメリカの歯科医師が「むし歯が少ない人たち」が多くいる地域があることを発見したこに始まったそうです。
むし歯を予防するには、歯の性質、とくにエナメル質の性質を知ることが大切です。
ヒトの歯は、神経とよばれる歯髄を真ん中にして、エナメル質、象牙質、セメント質という、異なる組織から成り立っています。
歯のエナメル質は、そのほとんどが結晶で成り立っているといっても過言ではありません。
普通のナイフでも傷つけられないばかりか、逆に刃が傷んでしまう程非常に強固です。
また、衝撃に弱い特定の方向がなく、割れにくい性質があります。
しかしエナメル質は、非常に硬く、物理的には強固な組織ですが、酸に弱いという最大の弱点をもっています。
エナメル質の結晶は、酸と出会うと例外なく化学反応を起こして溶解してしまいます。
だからといって酸に負けっぱなしではありません!
世界中の歯科医師、歯科医学者が研究した結果、この化学的弱点を改善する方法が解明されつつあるのです。
このお話については追々ご紹介していきますね。