こんにちは、広報・受付担当トガワです。
本来なら長時間、歯が接触していると「歯を離してリラックスしろ」と脳の指令が送られ、口の筋肉がゆるみます。
これは、熱いものに触れば手を引っ込めるのと同じ、身体の反射機能です。
いわば、口のリラックス反射で、誰でも生まれつき持っている機能です。
TCHとは、脳からの信号を無視し続けて作業に没頭し、とうとうリラックス反射が作動しなくなった状態、といえます。
リラックス反射さえ働いていれば、瞬間的に強く噛みしめても、あまり害はありません。
軽い力も、長く続くことが問題です。
無意識の癖だけに、自分で気付くことが難しいTCHの影響は、人によって違ったパターンで現れます。
例えば、歯は何も疾患はないのに、仕事の後に食事を始めると歯が痛むというケース。
このプロセスは、仕事中のTCHで歯が圧迫される→歯を支える歯根膜の血流が悪くなる→食事で急に血流が戻る→歯は過剰に敏感になる→噛んだだけで痛みを感じる、ということになります。
長く正座をした後に立ちあがると、足が痺れるのと同じ状態で、血流が安定すると歯痛もなくなります。
仕事の後に一時的な歯痛や口元の疲れを感じる方は、TCHの疑いがありそうです。