こんにちは、予防歯科とインプラント･審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科の院長、伊藤泰司です。
このところ、前歯部を外傷で歯折してきたり、前歯の差し歯が折れてきたり、前歯のブリッジが歯折してどうしても修復するにはインプラントが適当である患者様が多く見られるようになりました。
当院では、できるだけ患者様の手術の回数を少なくし、外科的な侵襲による患者様の身体的負担を軽減するために事前にレントゲン、口腔内の模型,CT撮影をして患者様のニーズに即した綿密な治療計画を作成します。
前歯部は審美的に患者様の要求の高い部位ですから、特に慎重にインプラント埋入をしなければなりません。
唇側の骨に大きな欠損がなく，歯肉縁と骨縁とが４mm以下の場合にはインプラントを抜歯と同時（即時）に埋入してテンポラリーを製作しています。
しかしながらこの患者さんのように、一見歯肉の厚みがあり抜歯と同時(即時)に埋入出来そうな人でもCTの検査結果により、唇側の骨が吸収されていて歯肉縁と骨縁とが５mm以上はなれている場合には抜歯当日にインプラントを埋入はしないようにしています。
抜歯後よく内部をソーハして欠損部に骨補填剤や自家骨移植、生体膜の設置、場合によっては口蓋側からの有茎皮弁移植を行って４ヶ月から６ヶ月待機後１回法にてインプラントを埋入しています。
それによって将来最終補綴物（差し歯）が入った時に起こりうる歯肉退縮に対して安全なマージンが取れるようになるわけです。
もちろんその待機期間中は仮の歯を入れておきますので歯がなくて困るということはありません。
何がなんでも抜歯したら直ぐにインプラントを入れるという治療は当院では選択しておりません。
なぜなら患者様にとって噛めるという機能面ばかりでなく審美面においても優れたセット物を末永く使って頂きたいと願っているからです。
インプラントは、素材も、術式も日進月歩しております。いつの時代も研鑽が大切だと心得ています。
私が、色々な研修会やインプラント関係の書物を数多く読んでいるのも一重に患者様によりよいインプラントを提供したいと願っているからです。
今後とも、更なる飛躍を遂げていく伊藤歯科にご期待ください。