勉強会

院内感染対策研修会@歯科医師会館

こんにちは、予防歯科インプラントホワイトニング審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。

診療後、松山市歯科医師会の2月例会がありました。

各部会の報告のあと、愛媛大学口腔外科中城公一准教授による『院内感染予防研修会』です。

毎年感染予防のお話は聞くわけですが、そのたびに自院での感染予防対策を考えていくようにしています。

感染とは?というお話から始まり、歯科診療の特殊性と現状について、スタンダード・プリコーションとは?

暴露事故への対応、暴露事故後の感染予防へと講義は進んでいきました。

非常にわかり易いお話で明日からの自院での感染予防対策に役立つとても有意義な内容ばかりでした。

スタンダード・プリコーション(標準的感染予防策)について少しふれておきます。

これは、院内に来られる患者さん誰もが感染しているかを見分けることは容易でないため、すべての患者さんを対象に行う予防策です。

HBV・HCVの保有者は100人に1人です。

HIV保有者は5000~10000人に1人の割です。

HIV感染が明らかになるまでに40%の感染者が歯科を受診していると報告されています。

しかしながらこのような血液媒介病原体の針刺し・切創の感染率はHBVで30%、HCVで3%、HIVに至っては0.3%と言われています。

従ってわれわれ医療従事者が気を付けるのは頻度的にはHBVですがこれはワクチンを接種することにより予防が可能です。

HCVに関しては 現在のところ予防法がありませんので特に注意が必要です。

HIVは頻度的にはほとんど問題はなく、万一感染しても抗HIV薬を服用することにより感染確率は0.06%にまで下げることが可能になりました。

以上のことからB型肝炎ワクチン接種は必須であり、HCVに注意を払う姿勢が肝要かと思いました。

特に今回はお話を聞いて、当院としてはスタッフの感染予防対策としてスタンダード・プレコーション(標準的感染予防策)を更に推し進めていこうと考えています。

スタッフには手袋、マスクは勿論のことで加えてゴーグルの着用を義務付けようと思います。

歯科診療の特殊性のため、患者さんの唾液触れることが多く、抜歯等の観血的な処置が比較的多くあります。

エアータービンなど歯牙切削機械の使用により血液や唾液が口腔外に飛散する可能性が多くあります。

当院は口腔外バキュームにより吸引をしていますが、完全に汚染物質が除去することは難しいのが現状です。

そのため、スタッフがそのような処置に遭遇する時にはゴーグル着用をして感染源からの防御をしていこうと考えています。

さらに現在実施しているB型肝炎ワクチンの接種を徹底させて感染のリスクが少しでも減少するように工夫し続けることが重要であると感じました。

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