こんにちは、松山伊藤歯科の院長伊藤です。
今日は、朝から大雨です。そんななか歯科医師会館大ホールでは平成21年度在宅療養支援歯科診療所における施設基準に関する研修会がありました。
訪問診療をしている歯科医院で在宅療養支援歯科診療所の施設基準を満たすためにはこのような年に何回か開催される研修会に出席する必要があります。当院も、毎年このような研修会には積極的に参加するようにしています。
今回の研修会では高齢者の口腔機能の管理の方法や、高齢者の心身の特徴と緊急時の対応についての講義がありました。
2006 年からは、介護予防プログラムに口腔ケアが組み込まれ、要介護者にしない政策へと厚労省の指針も方向転換をしました。そのため今後は、加速度的に訪問診療のニーズが高まりって来ると予想されます。
お口の中のケア不足は、誤嚥性肺炎や低栄養など命にかかわる病気を引き起こし、生きる意欲も奪ってしまうのです。 またお口は思った以上に様々な機能をもっているのです。
食べる、話す、噛むことから始まり、全身の健康状態や生活の質までかかわる大切な器官です。お口のケアのメリットは、病気の予防だけではありません。口の中を清潔にすることは、食欲を増進させ、体力をつけ、人とのコミュニケーションを可能にします。
このように大切なお口の健康を維持していくことが全身の健康へとつながっていくのです。
当院も訪問診療を始めて10年近くたちますが訪問診療の現場では、外来では出会うことのないターミナル期の患者さんと接することがあります。 今後の高齢化社会を考えると、訪問診療では、ますます多くの終末期の方と向き合い、その人らしく人生をまっとうする 手助けをわれわれ歯科医師が担うことになるわけです。その人の残された時間をよりよく過ごしていただくために、よりよく別れの時を迎えていただくためにご家族の方と一緒になってわれわれもお手伝いしていきたいと思います。
当院の訪問診療は、現在当院に来院されている患者様のご家族の方や以前当院に来られていた患者様を優先対象としています。もちろんケアマネージャーや介護保険施設からの依頼があれば積極的に出向くようにしております。訪問地区は余土地区・放免地区に原則限らせていただいております。これからも居宅で介護をしていきたいと思われる家族の方の希望に副えれるようにスタッフともども努力していきます。