こんにちは 伊藤歯科医院歯科衛生士のイシカワです。
加齢により歯周病のリスクが高くなると言われていますが
実は虫歯になるリスクも高くなります。
その原因として
- 歯周病
歯周病により歯肉退縮して歯根が露出するとその部分に虫歯が出来ます。
元々歯茎に隠れている根面は硬いエナメル質に覆われていないので虫歯になりやすく
進行も早いです。
- 唾液の分泌量の低下
加齢により口の筋肉の動きが弱くなりそれに伴って唾液の量が減っていきます。
唾液による自浄作用が低下して虫歯菌の増殖に繋がります。
唾液の分泌量の低下の原因は加齢だけでなく糖尿病などの全身疾患や
服用している薬の副作用、ストレスなどでも起こります。
3,補綴物の二次カリエス
過去に入れた詰め物、かぶせ物が経年劣化により隙間ができて内部に虫歯が出来ます。
補綴物によっては虫歯の進行度合いがわかりにくく神経をとっている歯は痛みを感じないので
虫歯がかなり進行してから発見されることがあります。
- エナメル質の減少
加齢によってエナメル質がすり減ることで酸によって歯が溶けやすくなり
虫歯が進行しやすくなります。
加齢だけでなく食いしばりや歯ぎしり、強いブラッシングでもエナメル質はすり減るので
注意が必要です。
5、健康状態の悪化
加齢に伴う身体機能の低下によって免疫力の低下。
手の震えや関節の痛み、認知症によって歯磨きが困難になり
口腔内を清潔に保つことが出来なくなり細菌が繁殖しやすくなります。
このようなことから歳をとってからも虫歯予防が必要になります。
普段からのブラッシングが大事になりますが歯質の強化のため
フッ素が配合された歯磨き粉やマウスウォッシュを使用することをお勧めします。
唾液の分泌が低下している場合は唾液腺がある耳の下や顎の下あたりをマッサージするようにしましょう。
それでも口の渇きを感じる時は水をこまめに摂取したり口腔保湿スプレーなどを使用しましょう。
また定期的な歯科検診をして虫歯の早期発見、早期治療をすることも大切です。