こんにちは、広報・受付担当トガワです。
日本における高血圧人口は、約4.300万人と推定されているそうです。
これは総人口のおよそ3人に1人の割合であり、成人に絞ると約2.5人に1人だそうです。
高血圧は、その原因によって本態性高血圧と二次性高血圧に分けられます。
日本人の9割は本態性といわれているそうです。
発症の原因はあきらかになってはいませんが、環境因子が影響する生活習慣や遺伝因子などが挙げられています。
そのため、日頃の食生活や飲酒、喫煙の習慣、身体活動や運動などを見直して改善することと、薬物療法が不可欠であるといわれています。
一方で二次性高血圧は、腎性や内分泌性のような他の病気が原因になるものや、薬剤誘発性高血圧のように他の病気の治療のために服用している医薬品が原因になることがあります。
これには、歯医者でも使われている非ステロイド性抗炎症薬や麻酔薬も該当しているので注意が必要です。
また、患者さんの中には「歯医者に来た」ということだけで血圧が上がってしまう白衣性高血圧もあります。
現在の血圧値は大きく、正常域が高くて139mmHgまで、140mmHg以上は高血圧と分類されています。
厚生労働省の国民健康・栄養調査結果の概要によると、収縮期(最高)血圧の平均値は男性で133.8mmHg、女性で127.2mmHgと、10年前と比べると低下していたそうで、生活習慣の改善意識が高まっているといえそうです。
しかしまだまだ、高齢者の有病率が高く、高血圧を放っておくと重大な疾患に繋がるため、早めの治療、継続した治療が欠かせない疾患です。
血圧は心臓から送り出され血液の流れやすさが影響するので、血圧を下げるには末梢血管の抵抗性を下げたり、心臓からの拍出量や血液循環の流量を減らすことが重要となります。
血圧を下げる降圧薬は、作用の機序や違いによって大きく2つに分類されています。
では次回は降圧薬についてお話していきます。