勉強会

顎関節治療への新しい対応

こんにちは、院長の伊藤泰司です。

先日の日曜日は勉強会へ行ってきました。

東京医科歯科大学歯学部付属病院の顎関節治療部部長の木野孔司先生をお招きして、「顎関節治療への新しい対応」についての講演がありました。

当院へも、顎関節治療を希望されて来院される患者さんも多く、今回の講演は非常にためになることばかりでした。

顎関節症の症状がなかなか改善しない患者さんには、日中無意識に上下の歯を接触させている癖の影響が大きいことが明らかとなったそうです。

患者さんに対するこの習癖の是正訓練指導に、臨床心理の領域で開発された行動変容法を応用した方法を適応しています。

また、顎関節症の訓練療法として、当院では今まで行っていなかった方法を紹介されていました。

積極的な可動化訓練という、患者さん自身の指を使っていただいて、お口を少し痛いなと感じるところまで押し開けてしばらく維持するという方法です。

これを繰り返していくことで、次第に顎関節が正しく動くようになりお口が開きやすくなります。

これは骨折等をした際に整形外科で行われるリハビリと同じような原理です。

当院でも顎関節症の症状のある患者さんに、レーザーを使った治療や筋肉マッサージをしてきましたが、これにプラスして可動化訓練も行っていきたいと思います。

この上下歯列接触癖の治療は、顎関節症以外にも、肩こりや首こり、頭痛等の全身状況の改善がえられているそうです。

今後の診療への導入の効果に期待大です。

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