こんにちは、審美歯科とインプラント・ホワイトニング・予防歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、イノウエです。
院長先生から借りた本第三弾です。
基本的なことを中心に書かれている本です。
たくさんの項目があったのですが、抜歯について紹介してみたいと思います。
●局所麻酔
30Gの細い針を使用し、刺入部位は歯肉頬遺構部などの可動粘膜とする。
表面麻酔を十分に効かせる。
最初は浅層に刺入し、少量の麻酔薬を注入しその後、骨膜近傍まで針を進めてさらに注入する。
この際、下顎臼歯部では緻密骨が厚いので骨膜下まで針を進めることがあるが、この部位への薬液の注入には強圧を要することがある。
この際の過大な圧が骨膜を剥離させ、術後疼痛を引き起こすことがある。
注射針は、すべて歯肉に埋まるまでいれないようにする。万一、針が折れて迷入を防ぐため。
●抜歯
へーベルを入れて歯が動かない場合、①伝わる力が不足している②歯根の形に問題がある場合がある
①のときはへーベルが入る隙間を広げて、歯根と歯槽骨の双方に力が確実に伝わるようにする。当院で日々使用しているピエゾサージェリーがとても有効である
②のときは根が湾曲していたり複数根ある場合がある。この場合、分割して根を単純化することが有効である
●術中、術後の出血
出血している部位はどこかを見極める。
ガーゼによる圧迫止血が基本となる。
圧迫しながら、少しずつ場所をずらしていくことで、出血部位を見極められる。電気メスや当院にあるレーザーが有効。
抜歯後出血の場合、一見止血したように見えても麻酔が切れたあと出血してくる可能性がある。
サージセルなどの吸収性セルロースが有効である。
このように、臨床に関して分りやすく、今日からの診療に使えてとても参考になる本でした。
院長先生ありがとうございます。