こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、広報担当カワゾエです。
今回は、前回紹介した歯の型取りをする「印象」の実践編を書きたいと思います。
まず、練った印象材を流し込む型(トレー)を選びます。
このトレーにも種類があり、用途によって選択しています。
むし歯を削った後に、詰め物を入れるための型をとるトレーは、「片顎トレー」というものを使って印象していきます。
この「片顎トレー」は、その印象したい部分だけの型を取ることが出来ます。なので、患者さんにかかる負担も少なくできます。
この他に矯正や、義歯を作るためのトレーは、「全顎トレー」というものを使って印象していきます。
このトレーは患者さんのお口の中全体に入れるので、お口の大きさによってサイズを選んでいます。
サイズは、SS、S、M、Lと4種類のものを用意していますので、「お口が小さいので、型をとるのがしんどくないかなぁ~」と心配されている方は、安心してくださいね!
この全顎トレーは、上顎用と下顎用に分かれています。
下顎の型をとる時、「舌があるのに圧迫されて気持ち悪くないかな…」と思った方はいませんか?!
大丈夫です!!上額のトレーに比べて、下顎のトレーは真ん中の部分がありませんよね?これで舌が印象材に覆われて気持ち悪いということはありません。
次に、「手練り」の手順です。
① 用途に合わせてトレーを選びます。
② 練るための用具を準備します。緑色の用具は「ラバーボウル」、混ぜるための棒のようなものは「スパチュラ」と言います。
③ これに印象材(粉)をいれて水(液)をいれます。
分量は粉が計量スプーン一杯につき、水が計量カップ一杯が目安です。
④ 粉に水を混ぜ合わせて、素早く混ぜていきます。
この混ぜる作業をゆっくりしていると、あっという間に固まってしまうので素早く行うのがポイントです。
混ぜ終わると、このようにツルツルのキレイなペースト状になります。この時、気泡が入っていないかというのも重要です。
⑤ これをトレーに盛っていき、これを使って印象していきます。
今まで、皆さんが歯型をとるときにお口の中に入れていたドロドロしたものは実はこのようにして作られていました!
次回は、自動練和機を使った印象方法をお伝えしますね。お楽しみにして下さい~!