こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
今日は 南海放送会館1階テルスターホールで第1回愛媛口腔ケア研究会が開催されました。
土曜日3時からということで、午後2時からの診療は副院長に任せて出席しました。
出席者510名で、当初主催者が予測していた200名を遥かに超える盛況ぶりで愛媛県の口腔ケアの取り組みへの関心の高さをうかがわせました。
約半数以上は愛媛県内の病院勤務の看護師さんが多く見られ、自院の患者様への口腔内ケアのフィードバックに役立てようと皆さん熱心に聴講されていました。
愛媛口腔ケア研究会の代表世話人である愛媛大学医学部附属病院歯科口腔外科教授浜川裕之先生の開会の挨拶から始まりました。
この愛媛口腔ケア研究会の発足の経緯、意義、今後の展望についての説明がありました。
一般講演が続きます。
「松山赤十字病院における口腔ケア活動」と題して松山赤十字病院歯科口腔外科部長 寺門永顕先生の講演。
「当院における摂食・嚥下リハビリの現状」と題して医療法人財団尚温会伊予病院院長 藤田正明先生の講演。
「当院口腔ケアチームの目指すもの~医師の目、歯科医師の目~」と題して愛媛大学医学部附属病院歯科口腔外科浜川知大先生の講演がありました。
続いて特別講演です。
「獨協医学大学病院における口腔ケア外来の開設と3年間の取り組み」と題して獨協大学医学部口腔外科学講座准教授 川又均先生の講演。
「獨協医学大学病院における口腔ケア委員会活動―口腔ケアリンクナース育成と普及活動について-」と題して獨協医科大学病院看護部看護師長 森川純子先生の講演がありました。
口腔ケアの必要性や実際の取り組み方、口腔ケアマニュアルによる共有化を図るための取り組み、患者様が病院から自宅へ戻られてからの支援の方法など細かく講演されていました。
また獨協医科大学病院では各科の看護師の共通の認識を確立させるために口腔ケアの共有化、スキルの向上、評価の標準化に取り組まれていて大変先進的であると思いました。
今後は全ての疾患に対して口腔ケアが当たり前となってきて、コンセプトの無意識化こそが究極の口腔ケアであるといわれていました。
看護師の各科を超えた口腔ケアへの取り組み、そのためにはリンクナースの育成が重要な鍵を握っているといえます。
大変貴重な講演を聴けて有意義な時間を過ごすことが出来ました。
今後はできることから自院での訪問診療患者様の口腔ケアに取り組んでいこうと思います。