こんにちは、広報・受付担当トガワです。
歯の表面はエナメル質とよばれ、鉄よりも硬くダイヤモンドでないと削れないほどのものですが、そんなに硬いのにむし歯になると簡単に穴があいてしまうなんて…と考えると不思議ですよね？
むし歯については、「むし歯は、口腔内に常在している細菌が生産した酸によって引き起こされる」という酸脱灰説が現在も通説とされています。
歯の表面は結晶化したハイドロキシアパタイトという化合物なので、条件がそろえば溶解する性質をもっています。
むし歯の原因は複雑で、解明されてないことも多いですが、むし歯の原因は「化学反応」といわれています。
化合物であるハイドロキシアパタイトは、お口の中が酸性になると急速に溶解します。
歯の表面のpHの値は、口腔内に定着している常在細菌の影響だけでなく、唾液や生活習慣などの影響も大きく受けていると考えられています。
むし歯の発生と進行には、さまざまな因子が複雑に絡み合ってかかわっていると考えられていて、むし歯がどうしてできるかについては、「細菌」「糖質」「宿主」が主な因子で、それに「時間」を加え4つの因子と、生活環境や社会的要因がむし歯の発生と進行に関与しているといわれています。