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歯周病が引き起こす疾患②

こんにちは、予防歯科インプラントホワイトニング審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、広報・受付担当カワゾエです。

今回は前回の続きで、「歯周病」と「全身疾患」との関連についてのお話です。

「心臓・血管系の病気」との関わりを詳しくお伝えしたいと思います。

まず心臓の病気についてです。

お口の中の「菌」が歯ぐきから血液中に入り全身に広がることがありますが、ほとんどの場合からだの防御システムによってすぐに排除することが出来るようになっています。

全ての方に当てはまるという事ではなく、心臓の弁に障害がある方、人口弁を入れている方など血液の流れがスムーズではない場合にはこの防御システムが正常に働かなくなってしまうこともあるのです。

すると、細菌が心臓の内膜に住み着いて増殖してしまいます。

結果、心内膜が炎症を起こし「心内膜炎」を引き起こしてしまいます。

この原因となる細菌として、お口の中のプラーク内にいる菌が報告されているという事です。

 続いて「血管系」の病気との関連です。

これまで「動脈硬化」「冠動脈」の疾患は高血圧・血中コレステロールの上昇喫煙などから引き起こされると考えられていました。

しかし、調べていくうちにこれらの条件と無関係な方でも発症することが分かってきました。

そこで他にも何か要因があるのではないか?と話し合いがもたれ、注目されたのがお口の中の菌・微生物感染との関連でした。

原因としては肺炎クラミジアによる肺炎の後に、血流を通って血管壁に感染したクラミジアを追い出そうとする体の防御の過程が「動脈硬化」を起こすのではないか、といわれています。

お口の中の「菌」も血液中に入り込むことによって「動脈硬化」の原因になり得るわけですね。

さらに「菌」が動脈壁に付着し、その作用で血小板が固まり小さな塊を作ります。

それがはがれてしまうと、血液中に流れこんでしまうので心冠動脈につまってしまう、という事も考えられます。

 

たくさんの難しい言葉や病名を並べたので「怖いなぁ・・・」「命に関わるの!?」と思われた方もいらっしゃると思います。

しかし、各項目でお伝えした通り全ての方に当てはまることではないという事、また該当される方も「歯周病」は治る病気だという事を理解して頂きたいと思います。

「歯周病」と「全身疾患」との関わりを理解したうえで、「歯周病」の改善に努めていただければこのブログを皆さまにお届けできた!!と嬉しく思います。

これらの病気から体を守るためにはプラークコントロールが大切です!!

正しいプラークコントロールは、お口の健康を守るとともに体の器官を守り、ひては全身の健康を生み出すことにも繋がります。

「お口や歯の病気は後回しで大丈夫よね・・・」と思われていた方、一度当院へ検診・顕微鏡検査を受けにいらしてくださいね。

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