院長・副院長

東北関東大震災『放射線防護3原則を考える』

こんにちは、審美歯科インプラントホワイトニング予防歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長 伊藤泰司です。

3月11日に東日本大震災が発生した翌日12日には福島原発の敷地境界約1000μSv(マイクロシーベルト)/hの放射線量が計測されています。

これによって、放射線物質が放出されたことは確かといえそうです。

放射線障害防止法などの法令が定める一般人の年間被曝線量の限度は1000μSv(1mSv)とされていますから、確かに大きな線量といえます。

(出典:gooニュース)

ちなみに我々医療従事者や原発従業員などの職業被曝の年間放射線量限度は最大50mSv(100mSv/5年)と定められています。

人はこの地球に生きている以上宇宙や大地から、自然放射線を受けていて、日本では年間2.4mSvの被曝量といわれています。

また、医療被曝を加えると日本人一人の被曝量は年間で平均約5mSv(5000μSv)弱といわれています。

さて、この被曝量をどう考えるかが問題です。

一回の東京・ニューヨーク間往復では宇宙からの放射線も多くなり0.19mSvの被曝を受けるといわれています。

このような低線量の放射線被曝は日常生活ではよくあるものと考えられます。

また、自然放射線の量は地球上の地域によって異なり、ブラジルではなんと10mSv/年もあるそうです。

ところが、ブラジル人は被曝により健康を害するという報告はなされていませんね。

この程度の放射線量であれば問題ないということになります。

しかし、放射線は被曝しないことにこしたことはありません。

テクニック的なこととして放射線防護の3原則があることを紹介いたします。

まず距離をとること

放射性物質からできるだけ離れることが肝心でです。

放射線量は距離の二乗に反比例するので、たとえば原子力発電所から1km地点の放射線量を1とすると、10km地点の放射線量は1/10×10=1/100となり、100分の1の被曝量となります。20km地点では400分の1となります。

次に時間ですができるだけ短時間であること。

時間はそのまま加算されますから、同一地点に1時間滞在するよりも1日滞在すれ、24倍の被曝を受けます。

最後に遮蔽をしっかりとすることです。

放射線の種類やエネルギーにもよりますが、密度の高い建材で建てられた室内に退避することにより、外部からの放射線量を多く遮蔽することができます。

屋外よりも、木造建築の室内、更にコンクリートの室内にいる方がより低減されます。

以上が放射線防御の3原則です。

万一の時には思い出して実行に移したいと思います。


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