歯のこと

技工士の仕事5

こんにちは技工士Kです。

朝晩、過ごしやすくなってきましたね。

 

さて今回も模型製作の続きです。

ピンを立てた模型にピンの鞘部分にあたる石膏を盛り上げます。

この作業自体は短時間ですみますが、石膏が固まるまで小一時間待ちます。

以前にお話したのですが技工は変形との闘いです。

従ってこの作業は石膏の硬化時間を考慮して時間差で効率よくする必要があります。

その為キッチンタイマーひっきりなしにKの周りでは鳴り響く毎日。

とは言えあれ?何のタイマーやったっけ?なんてことも多々あります。

近頃では予めピンを埋め込んだ石膏に、作業する側の石膏を接着剤でくっつけるという逆転の発想アイテムも出てきており、時間短縮の選択肢が以前より増えました。

それらの精度もよく、特にプラスチック併用型はかなりの精度で安心感があります。

残念ながら全ての模型が汎用型には適合しないので、その場合は昔ながらの方法で製作します。

K的には時間はかかりますが愛着があってこれもいいです。

実績もあるし。

ただやはり時間が・・

さてこの後はそれらを分割します。

歯型の周りを一歯一歯明瞭にするためです。

石膏用ノコギリ、ダイヤモンドジスク等を使用して行います。

分割の際に力を入れるとノコの場合あらぬ方向に曲ってしまう為軽いタッチで軽快に切っていきます。

よく切れるノコじゃないとこうはいきません。

ほとんどの場合ノコで分割しますがノコの刃が入らない隣とくっついた歯の場合にはより薄いダイヤモンドジスクで分割します。

この場合は対象となる部分を大きく塊で切り分けた後、手元で慎重に何方向かに分けて切り離します。

ここまでカットすると、ジグソーパズルの様相を呈してきます。

大きい症例の場合は何かしら目印でもつけておかないといけないくらいです。

ここからさらに細かい作業に入っていきます。

以下次号。

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