こんにちは、審美歯科とインプラント・ホワイトニング・予防歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長 伊藤泰司です。
小雨が降りしきる少し肌寒い先日、歯科医師会館4階で感染予防対策に関する研修会が開催されました。
今回は『歯科医療における感染予防対策の実際』というテーマで広島大学病院主席副病院長栗原英見教授に講演していただきました。
講演内容は感染予防対策に取り組むための問題点や今後の指針を熱く語っていただきました。
栗原先生は私の母校の先輩でもあり数多くの職務を兼任されておられるため、多忙の中での講演でした。
非常に興味のある内容で2時間半の講演がとても短く感じました。
口腔清掃という言葉は歯の汚れを取るというイメージでありますが、これからは口腔衛生管理という言葉で細菌をイメージするようにしたほうが患者さんにも説明し易くなります。
根治一つにしても、本来口腔内細菌は顎骨内や根管内には存在しないはずである。それが根治をすることにより細菌感染を起こすことは本末転倒といわざるを得ません。
ラバーダムをして根管内への感染経路遮断が必要であると強調されていました。
また先生は『品位と威厳』を歯科診療に取り組むべきであるといわれていました。
これは、検査をきちんとしてEBMに基づく治療をしていくことだと解釈しています。
目に見えないものを形にして患者さんに伝えていくことがこれからは大切なことだと思います。
国民の理解と支援を得るためにも国民にとって医療の安全・安心は根本をなすものです。
感染予防対策を徹底させ、検査を導入することにより目に見える形で提供することが必要だと思いました。
(11月6日の出来事)