こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
今日土曜日は平成22年度広島大学歯学部同窓会愛媛県支部総会、講演会、懇親会が「道後山の手ホテル」で開催されました。
初めてこの会場を使うことになりましたが、道後でも高台にあり、周囲も高い木々に囲まれ都会的な雰囲気のホテルでした。
4時30分からは40名近い先生方が集まられて、講演会がありました。
講師は広島大学歯学部口腔健康科学講座教授である天野 秀昭先生(8回生)で演題は「4年制歯科衛生士教育の現況」について旬の情報を伝えていただきました。
わが母校広島大学も平成17年4月には4年制学科として広島大学歯学部口腔健康科学科が設立されました。
平成21年には大学院医歯薬学総合研究科における口腔健康科学専攻(修士課程,2年制)が設置され、さらに博士課程が整備されるようになります。
特にその中の口腔保健衛生学専攻は現在4年制の学科としては西日本唯一の歯科衛生士養成機関として注目されています。
4年制に移行することによって、歯科医療のチーム医療の一員としてのスペシャリティーを持ち、口腔の健康増進への啓蒙活動に寄与することが求められてきます。
コ・デンタルスタッフとして幅広い知識を持ち、他の専門医療分野(医師、歯科医師、看護師など)においても専門的で説得力のある対応のできる人材育成を目指しています。
その目的は、保健・医療・福祉の最先端の知識・技術を習得し、口腔保健の研究者や教育人の養成にどうやらあるようです。
そのため、卒後の就職先は初年度大学院進学が約3分の1を占め、続いて病院歯科・歯科診療所、養護教諭という進路を取られています。
次年度からは歯科診療所・病院歯科で3分の2を占めるようになり、大学院進学は減少しています。
広大の口腔保健衛生学専攻を卒業すると、歯科衛生士国家試験受験資格はもとより、養護教諭1種免許状を取得できるため、毎年数名が養護教諭の道に進まれています。
世界に羽ばたき、広い目を持って他の医療分野への橋渡しとしての重責を担う彼女、彼らたちが、この低迷する歯科界を救済する一手となり得るか、当初の目論見どおりにこの口腔健康科学科が機能していくかどうかは、同窓生として今後も注目していこうと思いました。
6時30分からは場所をかえて懇親会です。
清水愛媛県歯科医師会会長を始め多くの来賓の方がお見えになられていました。
西洋料理のフルコースはさすがに評判どおりどれも素晴らしいものばかりです。
日ごろ食べられない料理を前にして、お腹のほうがビックリしてしまいました。
同窓生や、先輩・後輩の先生方と楽しくお話でき、とてもいい機会を与えていただきました。
最後に講師の天野先生を囲んで全員で記念撮影です。
8時30分には解散です。
雨の中ですが、折角道後に来ましたから、散策をして帰ることにしました。
途中、道後温泉本館が見えます。この雨の中大勢の観光客が温泉に入りに来られています。
皆さん各ホテルの浴衣を羽織り、手ぬぐいを持って来館です。外人もいました。
道後ハイカラ通り商店街に入ります。
中は人通りで活気があります。子供へのお土産に下駄を買ってやりました。
坊っちゃんカラクリ時計へと抜けていきます。
ちょうど時刻は9時。
時報と共に、時計台が揚がってきました。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」に出てくる登場人物、坊っちゃん、マドンナ、赤シャツ、たぬき、山嵐などがでてきました。
周囲にはこのからくり時計を見物する観光客で一杯でした。
皆さん、足湯に浸かったり、写メをしたり思い思いの休日を過ごしています。
松山・道後もこうして、全国的に認知されてきたなぁと思いながら、ふと今日の講演の「広大歯学部口腔健康科学科」も同じようになるのか知らんと一抹の不安を抱きながら、終電に乗り遅れないように足早に歩いて帰りました。