こんにちは、審美歯科とインプラント・ホワイトニング・予防歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
前回がん治療中の口腔ケアは患者さん自身によるセルフケアが主体であるというお話をしました。
今日はセルフケアの基本である口腔内保湿のポイントをご紹介していきます。
口をすすぐことにより、口腔内保湿を継続すると、口腔粘膜炎の症状が軽減することがわかっています。
うがい薬や、市販の保湿剤、生理食塩水等を使って、最低1日3回、できれば1日8回(2時間ごと)、頻回に口をすすぐようにします。
市販の保湿剤は、スプレー型、ジェル型、洗口型等々ありますが、スプレー型が携帯性に優れ、いつでも保湿でき、指を使わず直接塗布できるので衛生的です。
低刺激性のものを選びましょう。
スプレー型の保湿剤は、このように表面舌中央に向け2~3回噴霧します。
また、左右の頬内側の粘膜に2~3回噴霧して使いましょう。
前回、口腔粘膜炎のケアの基本を3つご紹介しました。
基本のポイント3つ目に挙げた疼痛コントロールですが、これは以前お話した口腔粘膜炎の症状のグレードに合わせて行っていきます。
口腔粘膜炎の強い疼痛でブラッシングができない場合、生理食塩水の含漱で口腔内清掃と保湿を図るようにしましょう。