院長・副院長

口腔乾燥症に付随する症状・トラブル②

こんにちは、予防歯科インプラントホワイトニング審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。

以前、口腔乾燥症に付随する症状、トラブルとして、味覚異常と嚥下困難、障害を紹介しました。

今日は、カンジダ性口内炎放射線性う蝕のお話をします。

口腔乾燥症から唾液量が減少し、口腔内の自浄作用免疫作用が低下します。

そうなると、カンジダ菌が過剰増殖しやすい環境となり、感染が拡大します。

剥離しにくい白苔が、頬や咽頭の粘膜に生じ、ピリピリまたはチクチクとする弱い痛みを伴います。

化学放射線療法中、口蓋や歯肉に肥厚した白苔があらわれた場合にも、このカンジダ性口内炎を疑います。

次の口腔乾燥症い付随する症状は放射線性う蝕です。

カンジダ性口内炎と同じく、唾液量が減少し、口腔内の自浄作用や免疫作用が低下した状態で発症します。

唾液量が減少すると、pHも酸性へと大きく傾きます。

こうなってくると、むし歯が発生しやすい環境となり、一気に増加します。

こうして治療終了後、う蝕のリスクが高くなるため、セルフケアの重要性を認識していただきたいと思います。

フッ化物塗布などの予防処置・対策と、治療開始とともに始めるようにしましょう。

次回はこの重要なセルフケアについてお話をしていきます。

『頭頸部領域のがんへの放射線療法による口腔乾燥症とケア』参照

前回のブログ

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