こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
先週の日曜日 歯科医師会館でスポーツマウスガードの研修会がありました。
テーマは『今後のスポーツ歯科の実践と展望』で、講師は明海大学学長の安井利一先です。
先生は多忙な公務の時間を割いて、こうして松山で講演されることとなりました。
スポーツ歯科医学って聞きなれない言葉ですが、実は「歯科医学領域からスポーツを支援する科学と技術」であり、その目的は3つに集約されます。
1つ目はスポーツ歯科を通じて、国民のスポーツ支援することにより健康寿命の延伸やQOLの向上に寄与すること。
2つ目はスポーツ歯科を通じて,顎顔面口腔外傷等の安全意識の向上に寄与すること。
3つ目はスポーツ歯科を通じて、スポーツ競技力の維持・向上に寄与すること。
です。
スポーツ歯科医学では、スポーツをする選手に特にスポーツマウスガードの装着を提唱しています。
ところでスポーツマウスガードの効用はご存知でしょうか?
歯・口腔軟組織外傷の予防は勿論ですが、実は脳震盪や頚椎損傷の軽減にも役立っているのです。
外傷による出血を予防しますので感染予防の役割もします。
また、装着している安心感から競技力が増すというデータも出ています。
このように効果のあるスポーツマウスガードですが、まだ普及していないことは残念でなりません。
高校のラグビーチームはスポーツマウスガード装着が義務付けられました。
中学生では特にバレーボール、バスケットボールの選手は装着されたほうが良いと思います。
このように、接触プレイの多いスポーツでは早期に装着されるようになってもらいたいと思います。
まだまだ、普及には監督・コーチの理解を得なければ選手一人ひとりにまで浸透することは難しいと思います。
今後はスポーツ歯科医学を通して広く国民に啓蒙活動を展開していってもらいたいと切に希望します。