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インプラントオペの症例

みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院です。

今日は、過去に当院で行ったインプラントオペの症例をご紹介します。

患者様はインプラント植立を希望され、今回、右上7番目、左上5番目6番目7番目の合計4本の植立が決まりました。

また、骨が薄い部分の上顎の奥歯にインプラントを埋入するための、サイナスリフトソケットリフトという技術を使って骨の厚みを確保し、インプラントを植立することになりました。

当日の様子は、まず診療室に入っていただき、簡単にお口の中の全体的なお掃除と麻酔、仮歯を外す処置、CGFのための採血を行います。

CGFとは、患者様自身の血液を専用の遠心分離器で血液を遠心分離して生成した「フィブリン」と傷の治癒や組織の再生に有効な血小板や成長因子を濃縮したゲル状の塊です。

インプラント手術では、骨が足りない部分にCGFを填入したり、膜状にして骨を覆うことで、骨密度が低い人や顎の骨が薄い方など、インプラント手術の可能な範囲が広がり、その後の傷の治癒や骨組織の再生の促進が期待でき、治療期間も短縮できるため、インプラントオペではほぼ必ず使用します。

麻酔が効いている事が確認されると、すぐにオペ開始です。

まずソケットリフトを行う右上から。

手術部位の歯茎を小さく切開して、歯槽骨を露出させます。

小さな穴を開けた後、上顎洞の膜を慎重に押し上げます。

押し上げた上顎道洞膜の隙間に、骨補填材(人工骨や自家骨など)を挿入します。

骨補填材の上にインプラントを埋入します。

次に左上はサイナスリフトを行います。

手術部位の歯茎を切開して、骨を露出させます。

切開した歯茎を少し剥がし、上顎の骨(歯槽骨)を露出させます。ここでサイナスリフトを行うために、上顎洞(サイナス)の底まで到達します。

上顎洞には薄い膜があり、この膜を慎重に押し上げて、隙間を作ります。

膜を押し上げた後、作られた隙間に骨補填材(人工骨や自家骨)を挿入と同時にインプラント埋入します。

しっかりとインプラント埋め込まれた後は、動揺がないか、噛んだ時に当たらないかなどを確認して、最後にパノラマ写真を撮影して今回のオペは終了となりました。

術後の経過には個人差がありますが、痛みや出血、腫れやしびれなどの症状が出る場合があります。

もし、症状が出た場合でも、いずれも数日から1週間ほどで改善するケースがほとんどです。

術前に、痛み止めと抗生物質を飲んでいただくので、術後の腫れや痛みのリスク軽減に効果があります。

その後は定期的にお掃除や検診に通院していただき、約3か月経過した後に、きれいな差し歯を入れていきます。

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