こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
インプラントにまつわるお話です。
当院でのインプラント治療は早いもので今年18年目を迎えます。
平成4年に初めてインプラントを埋入しました。
当時は京セラのインプラントで1回の手術で済む方法を採用していました。
その後審美領域では2回法をとりいれ、インプラント体が骨と完全にくっつくまで3ヶ月程度粘膜を閉じておくようにしました。
その後頭出しをして被せ物を入れていきます。
この方法ですと、2度の手術をしなくてはなりませんから、患者様も苦痛ですし、完成までにかなりの月日がかかるのがネックでした。
暫くはこの方法で何年か埋入をしていたわけですが、最近はもっと早く、そしてできるだけ患者様に優しい方法はないかと考えるようになってきました。
そんな時に出会ったのがHAインプラントです。
このインプラントに対する批判等は昔からありましたが、それは評論家に任せましょう。
自分自身が実際に埋入したいくつかの症例で見る限り 骨との接合までの時間は従来のインプラントに比べて約半分つまり1ヶ月半から2ヶ月ぐらいになってきたと感じます。
そういう意味においてはHAインプラントの導入はよかったと確信しています。
今では、症例により、チタン系とHA系を使い分けています。
さて、そのインプラント治療はここ10年前ぐらいから急速に伸びてきた分野です。
ですから新しい技術や考え方が、毎日のようにペーパーとして出されています。
その中から自分の目や尊敬する先生の目で判断してよいと感じたものを治療に取り入れていっているのが現状です。
ですから医院によって手術の方法やインプラントの種類が異なるのは当然であり、その先生のポリシーに基づき決定されるものだと思います。
インプラント自身が発展途上にある以上我々術者は常に新しい技術や製品に目を向けていかなくてはなりません。
インプラントをする以上、勉強は欠かせないわけです。
折りしも、各メーカーの研修会や講演会は日本全国毎週のようにどこかで行なわれているのが現状です。
そんな中で、将来の友、恩師といわれる人に偶然巡りあることがあります。
それがまた、知らない土地での研修会・講演会の醍醐味と言ってよいでしょう。
私も研修会で何人かの先生方とお会いし、親しくなって今でもお付き合いをさせていただいている先生が何人かおられます。
そのなかの大切は一人でおられるその先生は、以前わたしのブログに登場していただきました。
兵庫県たつの市でご開業の石原先生です。
非常に謙虚であって、それでいて貪欲にインプラント道を追求されておられます。
患者様からの信頼も大変厚く、日々新しい方法を模索されています。
私のどんな些細な質問に対しても丁寧に噛み砕くように答えてくださります。
私はその先生から多くのことを学びました。
そしてこれからも師と仰いで色々なことを御教授願いたいと思っています。
つい先日も、先生に「ソケットリフトの最新の方法はどのような方法でしょうか」とお尋ねしましたところ、直ぐに石原先生から山のように資料が届きました。
インプラントジャーナルの最新号の抜粋から、先生の出席された研修会の資料までも送っていただきました。
本当に石原先生には感謝しております。
インプラントを通じてこのような素晴らしい関係が保てることは凄いことだと思います。
インプラントに感謝です。