日曜日に松山市歯科医師会館で愛光歯会主催の講演会がありました。
私の母校である愛光歯会の学術講演会ですから是非出席してみたいと思っていました。
講師は東京杉並区でご開業の井荻歯科医院院長、高橋英登先生です。
現在杉並区歯科医師会会長をされ また多くの役職を歴任され忙しい中でのご講演でした。
『患者さんに評価される歯科医療を目指して』という演題です。
このところ、スカッとしない世の中ですが、先生のご講演を聞き、気持ちが晴れ晴れとした感じです。
先生は数多くの本を執筆されていて、また精力的に各地で講演活動をされています。
今回の講演のために400枚ものスライドを用意されたと聞きますから、先生の熱い想いを肌で感じました。
講演内容がとても興味を引くものであり、先生の語り口調が漫談を聞くように面白くて、予定の4時を大きくオーバーしても誰一人帰る人はなく、最後まで熱心に聴講されていました。
保険治療をする上にはもっと保険のことを知りなさい。
医療の本質とは患者さんに最も良い医療を提供する姿勢が大切であると言うこと。
自分がもし患者さんの立場なら自分が受けたいという治療を実践していきなさい。
そうすると、保険治療という枠にとらわれない自費治療も視野に入れた医療を考えていかなくては、本当の意味での真摯な医療とはいえません。
経済的な理由で保険の範囲内を望まれる患者さんもおられますが、保険の治療を含めた多くの選択肢を患者さんに示して幅広いニーズにこたえられるような医院作りが今後は肝要であると力説されていました。
約6時間に及ぶ講演でしたが、伊藤歯科の今後10年の進むべき道筋をはっきりと示していただき、本当に有意義な講演会であったと思います。
この講演にあたり尽力された矢野会長、松本先生に感謝いたします。