みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
お口は万病のもと。第4回目は、「続けよう!お口を健やかに保つ生活習慣」です。
お口の健康を守るために続けると良い生活習慣をご紹介します。
よく噛んで唾液の分泌を促す
唾液の分泌には、それぞれ大切な役割があります。
よく噛むことにより、唾液がたくさん分泌されます。
唾液の働き
●粘膜保護作用・潤滑剤…お口の中の粘膜が傷つかないようにする
●湿潤作用…お口の中の乾燥を防ぐ
●緩衝能…食べ物などによって酸性になったお口の中を中和する
●消化を助ける…唾液中の消化酵素のアミラーゼやリパーゼが働く
●自浄作用…食べかすを洗い流す
●再石灰化…酸によって溶けた歯の表面をカルシウムによって修復する
●抗菌作用…分泌型免疫グロブリン(s-lgA)、リゾチームなどを含む
唾液は私たちの健康にとって重要な働きをしています。
だからこそ、よく噛んで唾液を分泌することが大切です。
唾液腺マッサージ
口の周りには、唾液を分泌する唾液腺があります。
食前にマッサージをすると、唾液が出やすくなります。
耳下腺マッサージ 指数本で頬(耳の前)に当て、10回ほど円を描くようにマッサージする
顎下腺マッサージ 親指を顎の骨の内側のやわらかい部分にあて耳の下から顎の下まで5カ所くらいを順番に各5回ずつ押す。
舌下腺マッサージ 両手の親指をそろえ、顎の下から上にグーッと5回押す。
禁煙
喫煙はさまざまな生活習慣病のリスクとなっており、お口の健康とも深く関わっています。
たばこを吸わないか以前吸っていた人に比べ、たばこを吸う量が多い人では4年間に歯周病が悪化するリスクが約3倍も高くなったという報告があります。
また、自分自身がたばこを吸う人だけでなく、受動喫煙(人が吸っているたばこの煙を吸うこと)する人も歯周病が悪化することが分かっています。