みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院です。
今日は「歯」という感じの成り立ちについてのお話です。
「歯」という漢字は、中国の甲骨文字に由来し、大きく開けた口の中に上下に歯が並んだ様子を表しています。
現代の「歯」は、象形文字の旧字体の「齒」が簡略化された形です。(中の「米」は、お米とは直接関係はないようです(・_・;))
「シ」と発音されていたため、同じく「シ」と発音されていた「止」をつけた状態となりました。
「歯」の読み方は、音読みが「シ」、訓読みが「は」「よわい」です。
また、「歯」という漢字には、成長につれて抜け変わったり欠け落ちたりすることから、年の意を表すこともあります。
歯の状態で人の成長過程や歳をとっていく姿を表現しているので、「齢」に「歯」の字が使われたと言われています。
他にも「歯」がついた漢字がいくつかあります。
齦(ギン、はぐき): 歯茎を意味します。
齟(ソ、もんじ、くちばし): 「齟齬(そご)」という言葉の一部で、物事が食い違ったり、計画が狂ったりすることをいうが、この2字はいずれも、上下の歯がかみあわないことを意味しています。
そして、一番画数が多い漢字がこちら↓
その数、なんと40画!!
歯の不揃いな様子を表しているそうです。