歯のこと

「よく噛むこと」

みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。

今日は「よく噛むこと」についてのお話です。

「よく噛む」ということは、食べ物の消化を助けたり、脳を刺激して発達を促したり、病気の予防をしたり、様々な効果をもたらします。

スポーツ歯学の観点からも、「噛むこと」でパフォーマンスの向上につながることが分かっています。

そんな噛む様々なメリットを表した標語に「卑弥呼の歯がいーぜ!」(ヒミコノハガイーゼ)というのがありますのでご紹介します。

  • 「ヒ」:肥満防止 ゆっくりよく噛んで食べることで、食べ過ぎを防ぎ、肥満防止につながります。
  • 「ミ」:味覚の発達 食べ物の形や固さを感じることができ、がよくわかるようになるなど味覚が発達します。
  • 「コ」:言葉の発達 口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになったりします。
  • 「ノ」:脳の発達 脳に流れる血液の量が増えるので、子供は脳が発達し、大人は物忘れを予防できます。
  • 「ハ」:歯の病気予防 よく噛むと、唾液がたくさん出ます。唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用もあり、むし歯や歯肉炎の予防につながります。
  • 「ガ」:ガンの予防 唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素が、食品の発ガン性を抑えるので、ガンの予防につながります。
  • 「イー」:胃腸快調 消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。また胃腸の働きを活発にします。
  • 「ゼ」:全力投球 身体が活発になり、力いっぱい仕事や遊びに集中できます。

予防歯科の一環として、「よく噛む」ことを取り入れてみてください。

しかし、嚙む力が強すぎても歯にとってはあまり良くありません。

人が力いっぱい歯を食いしばった時にでる噛む力は、自分の体重程度と言われています。

例えば体重50㎏の人なら、噛む力は約50㎏出せることになります。

食事の時にしっかり噛むことは問題ありませんが、夜間の歯ぎしりやくいしばり、無意識に上下の歯を噛みしめている場合には注意が必要です。

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