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歯に関する今と昔の違い

こんにちは 伊藤歯科医院 歯科衛生士のイシカワです。

昔と今では、歯に対する考え方や習慣が大きく変わってきました。

昔は「歯が痛くなってから歯医者に行く」のが当たり前でしたが、今は「痛くなる前に行く」ことが常識になっています。虫歯や歯周病は、早めのケアや定期検診で防げることがわかってきたからです。昔は「削る・抜く」が中心でしたが、今は「できるだけ歯を残す治療」が主流になっています。

歯磨きの仕方も大きく変わりました。

昔は歯磨き粉をつけて強くこすればいいと思われていましたが、今では「やさしく、ていねいに」が大切です。また、昔は食後すぐに歯を磨くのが良いとされていましたが、現在では食後30分ほど経ってから磨く方が歯にやさしいとされています。これは、食後は口の中が酸性になり、歯の表面がやわらかくなるためです。すぐに磨くと傷つけてしまうおそれがあるのです。

うがいのしかたにも変化があります。

昔は、歯磨きの後に何度も口をすすぐ人が多かったですが、今では「軽く1回だけ」が理想です。フッ素入りの歯磨き粉を使う場合、うがいをしすぎるとフッ素が流れてしまい、虫歯予防の効果が弱くなるためです。

また、乳歯に対する考え方も変わりました。

昔は「抜けるから放っておいても大丈夫」と思われていましたが、今は「乳歯の健康が永久歯の成長に影響する」と言われています。

小さいころから正しい歯みがきや定期検診を受けることが大切です。

さらに、今では「歯の健康は全身の健康とつながっている」と考えられています。

歯周病は、糖尿病や心臓病、認知症などの病気にも関係していることが分かってきました。つまり、口の中を清潔に保つことが、体全体の健康にもつながるのです。 このように、昔の「歯は痛くなったら治すもの」という考え方は、今では「歯を守るために予防するもの」へと変わりました。時代とともに医療が進み、私たちの意識も変化しています。これからも正しい知識を身につけて、歯を大切にしていきたいですね。

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