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歯ぎしりの噛む力

みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院です。

夜寝ているとき、「ギリギリ…」と音を立てる歯ぎしり。

自分では気づいていなくても、実はかなり多くの人がしていると言われています。

そしてその時、歯にはものすごい力がかかっているかもしれません!

私たちが日常的に食べ物を噛む時の力は、およそ20〜30kg程度

ところが、歯ぎしり(特に就寝中の無意識な歯ぎしり)では、その5〜10倍以上の力がかかることがあります。

最大でなんと500kg以上の力がかかるとも言われており、これは小型車を持ち上げるほどの力に匹敵します!

この力が1本1本の歯にダイレクトにかかっていると考えると…かなりの負担ですよね。

強い力が毎晩かかると、歯や顎にさまざまな悪影響が出てきます。

・歯のすり減り(咬耗)
⇒ 歯が平らになり、冷たいものがしみたり、見た目にも影響します。

・歯が欠けたり、割れたりする
⇒ 詰め物や被せ物が壊れることも。最悪の場合、歯が根元から割れることもあります。

・顎関節への負担
⇒ 起きたときに「あごがだるい」「口が開けにくい」と感じる人は要注意。顎関節症につながることもあります。

・歯周病の悪化
⇒ 強い力が歯ぐきや歯槽骨に伝わり、炎症が進行することがあります。

歯ぎしりはほとんどが睡眠中に起こるため、本人は自覚しにくいのが特徴です。
こんなサインがある人は要注意:

  • 朝起きたときにアゴがだるい
  • 歯がすり減っている
  • 頬の内側や舌に噛んだ跡がある
  • 家族から「歯ぎしりの音がする」と言われた

歯ぎしりの対策には、次のようなものがあります。

  1. マウスピース(ナイトガード)の使用
     → 歯へのダメージを軽減します。市販のものより、歯科医院で作るものがおすすめ。
  2. ストレスコントロール
     → 歯ぎしりの大きな原因は「ストレス」。リラックスできる時間や睡眠環境の見直しが有効です。
  3. 噛みグセの見直し
     → 日中の「食いしばり」や「集中時の噛みしめ」も影響します。意識して力を抜く習慣を。

歯ぎしりは一見些細なクセに見えて、実は歯や顎に大きな負担をかけている可能性があります。

「歯がすり減ってきた」「詰め物がよく取れる」など心当たりがある方は、お気軽にご相談ください😊

あなたの歯を守るために、できることがあります!

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