こんにちは伊藤歯科医院 歯科技工士の松井です。
今回は義歯の制作過程をまとめました
・お口の型どり
トレーと呼ばれる器具に、印象材を盛り、
それを患者さんのお口の中に入れて上と下にそれぞれ押しつけ、型を取ります。
・模型・個人用トレーをつくる
取れた型に石こうを流しこみ、患者さん自身のお口の中の模型を作ります。
この模型に合わせて、今度は個人用トレーをつくります。個人用トレーは、よりくわしい型を取るためのものです。
1回目の型を取るときにトレーを個人用に調整し、1回で済ます方法もあります。
・個人用トレーで型を取る
個人用トレーで精密な印象を取ります。
・入れ歯の基礎を作成
個人用トレーで取った型からつくった模型を元に、噛み合わせをチェックするための入れ歯の基礎をつくります。
入れ歯の基礎は、床になるベースプレートに、後で人工歯が並ぶ部分のアーチを組み合わせてつくられます。
人工歯が並ぶ前のアーチには、噛み合わせの記録や調整ができるロウ(ろうそくの「ロウ」と同じ)の素材を使います。
・仮義歯の指摘
人工歯の並んだ入れ歯の基礎を患者さんにはめてもらい、噛み合わせや位置関係や見た目をチェックします。
問題があれば、再び調整します。
・仕上げ
仮の入れ歯を石こうの中に埋めて型を取り、ロウを洗い流した後の空間に、レジンというプラスチックを入れて固めます。
入れ歯に使うレジンはピンク色をしていて、歯肉を人工的に再現しています。
これで本入れ歯が完成し最後の調整を加えます。
一つ一つの工程で1週間ほどかかるので保険診療での部分入れ歯の場合は2週間から1ヵ月ほど、
総入れ歯の場合は1ヵ月ほどで入れ歯が完成します。
