みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院です。
今日は左上の親知らずの抜歯のお話です。
パノラマ写真を撮影してみると、左上の親知らずは手前の歯を押すように斜めに生えているのが確認できました。
上顎の親知らずの場合、親知らずの根っこが上顎洞という空洞と非常に近い場合もあるため、CT撮影でも確認します。
今回は上顎洞から充分に距離があるため、抜歯は可能と診断されました。
親知らずが生えている位置が、神経に近い、あるいは神経に当たっている場合は、大きな病院に紹介する場合もあります。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、事前に痛み止めと抗生物質のお薬を飲んでいただき、さっそく抜歯開始です。
まずは親知らずは歯茎の下に隠れている状態なので、歯茎を切開していきます。
親知らずの周りの骨を最小限削っていき、抜いていくスペースを作ります。
そこから親知らずの頭を輪切りにするように切断して取り除き、最後に根っこの部分を慎重に抜いていきました。
傷口を縫合し抜歯終了です。
抜歯後の経過には個人差がありますが、痛みや出血、腫れやしびれなどの症状が出る場合があります。
もし、症状が出た場合でも、いずれも数日から1週間ほどで改善するケースがほとんどです。
抜歯後には痛み止めのお薬と、抗生物質、傷口を消毒するためのうがい薬を数日分お渡ししています。
抜歯後の腫れや痛みも軽減することができますので安心してください。
左上親知らずの抜歯、お疲れ様でした。