治療

大捕物帖

こんにちは、愛媛県松山市伊藤歯科の院長です。
今日は大捕物のお話です。
と言っても、珍獣・怪獣捕獲ではありません。
探し物の相手はIPデジタルフィルムです。
大捕物帖
当院は、7年前より、従来のレントゲンシステムに代わって、患者様へ優しい被爆線量の少ないデジタル方式に移行しています。
デジタル化には大きく2つの方法があって、CCD方式と、IP方式があります。
当院は将来歯科用CT導入予定をしていますから、初期投資が少なくてすみ、今のシステムを大きく変更することなく導入できるIPを選んだわけです。
また当院はお子様が多いのでCCDではその先端のカメラ部が厚くて大きいため小さいお子様の口腔内に装填するには無理があることも理由の一つです。
さて、今回はそのIPフィルムが1枚紛失してしまいました。
スタッフの一人から報告を受けましたので、診療終了後今日一日廃棄されたゴミの確認を手分けしてします。
現像器周り、診療室の床をくまなく捜索します。
やはり出てきません。本日はここまで。
翌日スタッフの一人の声がします。
「先生、現像器の中に詰まっているのではないですか」かなり確信に満ちた声で言っています。
以前彼女は同じような紛失事故を起こしていました。
「それじゃ、もう一度皆で現像器を分解して探してみよう。」全員の目が回転部に注がれる。
「何か黒いものが見えませんか?」「光を持ってきて。」「ピンセットでつまんでみてはどうだい?」
「細くて駄目かい?じゃあ、補強線でかき出してみようか?」
「滑って駄目です」「それじゃ、どうしよう?」
「線の先にセロテープをつけて引っ張りだしたらどう?」皆の目が集中する。
大捕物帖
「もう少し、ピンセット頂戴、出てきた!!」
大捕物帖
誰からともなく歓声が上がった、皆の気持ちが一つになった瞬間!
こうして、チームワークは培われていくのかなと思いました。

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