みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は、どのような症例がマウスピース矯正で治療が可能なのかをお話していきたいと思います。
今回の患者様は、上下の前歯の歯並びの相談に来られました。
見た目では歯並びが大きく乱れているわけではありませんが、全体的に少し前に出ているのが悩みとのこと。
特に上の前歯2本は角度がついているため、横から見てみると、前に飛び出しているように見えます。
治療に関しては、抜歯は構わないが、ディスキング(歯と歯の間をペーパーで削ること)はしたくない、とのことでした。
まずはマウスピース矯正で、診断、見積もりを依頼することとなりました。
診断の結果はこのようになりました。
■治療の可否:アライナー治療可能な症例ですが治療期間が長くなります
■平均治療期間:上顎 15回 15~17ヶ月 下顎 15回 15~17ヵ月
今回の患者様の場合、ディスキングの量は多くなりそうですが、上下とも抜歯の必要もなく概ね一年半ほどで歯列が揃うようです。
しかし、こちらの患者様の場合、上顎の前歯を内側に整列する際の歯牙の移動と圧下(歯茎方向に押し込む)量が大きくなるため、実際にはその位置まで到達しない可能性もあるとのことでした。
マウスピース矯正では治療が難しいと診断された場合、ワイヤー矯正が可能な症例であれば専門医へのご紹介、またはその他の治療方法で歯並びの改善を提案させていただくことも可能です。
また、マウスピースとワイヤー矯正のハイブリッドな治療方法で改善できる症例もあります。
担当医の相談の上、希望にあった治療方法をお選びいただけます。
マウスピース矯正においては患者様の管理の仕方によって治療期間が短縮する可能性も多いにあります。
患者様自身の管理も治療の進捗を大きく左右します。
このように、見積もりの時点で治療完了時の歯並びの画像が確認できるので、患者様のやる気もかなり上がるようです!
最終結果が楽しみになりますね♪