こんにちは、広報・受付担当トガワです。
今日は親知らずの抜歯のお話です。
今回の患者さんは、3年ほど前から右下の親知らずが腫れぼったい感じがあったそうで、先日とうとう腫れて痛みがあるということで、抜歯を希望されました。
部位を見てみると親知らずは歯ぐきに埋まっている状態でしたが、その周辺の歯ぐきが赤く腫れ上がっていました。
レントゲン写真で確認してみると、親知らずの頭が下向きに生えていました!
歯ぐきに埋まっている親知らずでも、ほとんどが斜めに向いていたり横向きに生えていますが、今回の親知らずは珍しい下向きに生えたものでした。
さらに手前の歯との間に隙間があるため、そこに汚れが入り込み炎症が起きていました。
CTを撮影して生え方を詳しく調べると、親知らずは大きく下歯槽神経に非常に近い位置にあるのがわかります。
親知らずはほぼ全体が骨の中に埋まっていたので、歯ぐきを切開して剥離し、周りの骨を削っていきようやく親知らずが見えてきました。
先に神経管を傷つけないように距離を測って、親知らずの頭部分を細かく分割して取り除いていきました。
次に根っこが二股に分かれていたので、根っこも分割して1つずつ抜いていきます。
根っこも神経管の近接しているため慎重に抜いていきました。
無事スッキリ抜けました!!
炎症を起こしていた親知らずだったので、やはり抜いた後は頬の腫れと痛みがあったそうですが、2週間ほどで痛みも落ち着いたそうです。
お疲れ様でした。