こんにちは、技工士のナカムラです。
11月に入り季節も冬に近付いてきましたね。
驚く事にインフルエンザの話も飛び交い、本当にここ最近は季節感が薄れていく事態に少々戸惑いを感じるこの頃です。
さて先日はスーパームーンでしたね。
残念ながら雨で見られなかった方がほとんどだと思います。
満月として見られるのは実に68年後だそうです。
見てみたかったものです。
そんな事を考えていると月に関する有名な和歌「天の原 振りさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも」を思い出しました。
奈良時代の遣唐使である阿部仲麻呂が故郷に帰る時に詠んだとされています。
あの月は故郷の春日と同じ月なのだ。
ようやく帰れるのだなあ。
が残念ながら船は難破し、彼は戻った中国で生涯を閉じます。
現代と違いそれこそ船旅が、命がけの時代です。
致し方ない事かもしれませんが。
この歌で仲麻呂が懐かしんだ春日大社の周辺は、奈良でも一番の名所です。
そして三笠山は春日大社の後方にある万葉の舞台となったいにしえの名勝です。
夜空に浮かぶ月を見上げ、阿部仲麻呂も見ていただろう月をじっくりと見て思いを馳せたいものです。