こんにちは、広報・受付担当トガワです。
前回、歯のエナメル質は硬い!というお話をしました。
しかしながら、エナメル質は歯の表面にしか存在せず、その厚さは部位によって異なりますが、一番厚いところでも約2mm、薄いところでは1mm以下しかありません。
歯は、様々な食べ物や飲み物、そして食べるときには最大で体重に匹敵する力がかかる、非常に過酷な環境に対応しなければならない臓器です。
一度失うと再生しない歯のエナメル質を一生使うためには、日ごろからの心がけが大切です。
日ごろからの心がけとしてまずは、むし歯や歯周病にならないように、お口の中を清潔に保つことが基本です。
歯磨きなどのセルフケアを欠かさないことと、定期的に専門家の指導を受けることも大切です。
エナメル質は、ご飯を食べるときに歯と歯が接触したり、日常的な噛み合わせなどによって、自然に少しずつすり減っていきます。
この”すり減り”には個人差がありますが、高齢の患者さんでは、すり減りによってエナメル質がなくなって、歯の象牙質が出てきていることも少なくありません。
これは自然で生理的なものなので、病気でもなく、とくに症状も出ないことがほとんどなので、心配することはありません。
しかし最近はこの生理的なすり減りとは異なる、エナメル質の異常なすり減りが注目されるようになってきました。
では次回このお話からしていきますね。