こんにちは、広報・受付担当トガワです。
「お口の中は細菌だらけ」
この言葉に驚かれた方も多いと思います。
意外かもしれませんが、なんとお口の中は医学的には体外です。
これをふまえても、どうしてお口の中が細菌だらけといえるのでしょうか?
では考えてみましょう!
体の中に細菌が侵入したら病気になります。
しかしお口の中は体内ではないので、そこに細菌がいても侵入とは見なされず、生体の免疫機構によって排除されません。
お口の中は、年間を通じて温度はほぼ36.5度、湿度100%、お食事おやつ付きという、細菌にとってのパラダイスなのです。
目には見えませんが、ヒトの口腔内には、大体500種類、1兆個の細菌が常在細菌として生息しているといわれています。
こう聞くと気持ち悪い!と思うかもしれませんが、ヒトと細菌の持ちつ持たれずの共生関係は、およそ20万年前の人類誕生からずっと続いているそうです。
信じられないかもしれませんが、口腔内に棲みついてる常在細菌は、ヒトにとって有益でもあります。
ヒトの口腔内に棲みついて定着している細菌は、健康な生体には侵入できない比較的毒性の弱いものばかりです。
たとえば、この毒性の弱い常在細菌が定着していると、餌となる食物残渣を先回りして食べつくしているので、たまに毒性の強い病原体が飛び込んできても、口腔内には餌も棲みつく場所もないので、なかなか定着できないということになります。
毒性の強い病原体から守ってくれていると思うと、この1兆個の細菌とも付き合っていけますね^^