こんにちは、広報・受付担当トガワです。
少子化時代となった現代ですが、子どもの歯科の充実をすすめることが重要といわれています。
学童期といわれる小・中・高校生の頃の健全な成長にとって、咀嚼や構音(発音の操作)の正常な育成は不可欠です。
そのため、小児の矯正歯科治療についても、学校検診で検査・指導事項となっている歯列不正に対する治療は保険が導入されるべきだという意見もあります。
食育にも歯科の参画が重要となってきます。
適切な食事と運動が、健康にとって一番身近で大切なものであることが「健康日本21」でも言われています。
食育基本法に基づいた食育推進基本計画でも、食育を通じて生活習慣病等の予防をはかるため、普及や啓発活動の推進とともに、食生活を支える口腔機能の維持等についての指導の推進も掲げられています。
また、口腔崩壊は子どもにも顕著にあらわれてきています。
経済的に余裕の無い家庭では子どもたちが歯科を受診できず、治療が中断、放棄された結果、子どもたちの「口腔崩壊」が進行していることが指摘されています。
不況・雇用悪化などを背景に、経済的理由での歯科受診の手控え、治療中断などで「口腔崩壊」が起きるという深刻な実態が広がっています。
これまで国は、歯科医療は命にかかわらないという考えで保険のきく範囲を広げていなかったそうです。
そのため、「お金がいくらかかるかわからない」という不安が、歯科受診の手控えに影響を及ぼしていると考えられています。
経済事情から治療を放置した結果、重度のむし歯が多数となっていることもあります。
最近では徐々に保険適用の範囲が広がっており、たとえば保険適用内で白い詰め物で補修することができるCAD/CAM冠も、以前は小臼歯のみだったものが第一大臼歯まで保険が適用されるようになりました。
保険適用内の詰め物でも、質や技術の向上により長持ちするようになってきています。
学童期でいえば、一部の地域ではありますが中学校を卒業するまでは医療費の負担がありません。
長い間歯医者に行っていない人は、昔と変わってきている部分もあるので、この機会にぜひ歯医者を受診してみてください。