こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
8月22日には松山市歯科医師会の会合があり「顎骨壊死予防地域連携クリニカルパス」のお話がありました。
この試みは全国初であり、運営母体である独立行政法人国立病院機構四国がんセンターはかなり周到な準備をされていました。
これは、ビスフォスフォネ-ト系薬剤による抗がん治療を現在受けているか、あるいは過去に受けていた患者様が対象となります。
この連携パスは、四国がんセンターの医師とかかりつけ歯科医師との間で、患者の治療経過を共有するツールとして用いられることになります。
このパスにより、患者の予防行動をしっかりと継続されているか掌握できること、更には顎骨壊死の早期発見・早期予防に繋がると期待されています。
患者様は『私のカルテ(顎骨壊死予防)』をもたれていて、その中に患者様の基礎情報や連携パスのスケジュールが記されています。
そういった情報を医科と歯科が共有することにより、より安全安心の治療が行われるようになります。
カルテ内には歯科医師の行う顎骨予防のためのチェックポイントが記されています。それに基づき処置や経過観察をしていくようになります。
なお、患者様が歯科を受診された時の診療情報提供書は次回四国がんセンターに行かれる時に患者様自身が持参する形をとりますが、即時的に四国がんセンターでは患者様の予防行動を掌握したいためにFAXをして頂きたいとのことでした。
この試みが全国に先駆けて愛媛県で試行されるということは、大変意義深く感じました。
愛媛県歯科医師会で顎骨壊死を以前から唱えられていたM先生のご尽力に敬意を表します。