院長・副院長

頭頸部がん・食道がんにおける多職種チーム医療

こんにちは、予防歯科インプラントホワイトニング審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。

明けましておめでとうございます。

今年も真面目に元気に、ブログを更新していきますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、新年早々のブログですが内容は去年の続きです。

頭頸部がん手術では、咀嚼、嚥下、発音の機能、さらにボディイメージにも配慮を要します。

食道がん手術では、原発巣摘出や頸部・胸部・腹部の3ヶ所のリンパ節郭清などを行い、がん手術の中でも最も侵襲が大きくなります。

さらに術後合併症を生じると重篤となります。

したがって、治療を完結させるためには、医師も専門医との連携と協力が必須です。

さらに、医科だけでなく、我々歯科や管理栄養士、言語聴覚士などの多職種連携が不可欠となります。

頭頸部がんの手術は、口腔内の唾液1mLあたる数億~数十億の細菌が存在する手術野で行われます。

そのため、術後合併症(創部感染肺炎など)の頻度が高く、発症率は約40~60%とされています。

食道がんの手術は、リンパ節郭清による喉頭周囲への侵襲や、消化管の再建により嚥下障害を生じやすくなり、術後肺炎のリスクが高まります。

頭頸部がん周術期に口腔ケアを行った病院と行わなかった病院で、術後合併症率を比較した所次の結果となりました。

この表から、口腔ケアの重要性がわかります。

では次回、頭頸部がん、食道がんの周術期における口腔ケアのお話をしていきます。

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