こんにちは、ホワイトニングと予防歯科・審美歯科・インプラントで大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長 伊藤泰司です。
7月に歯科医師会館でありました内山茂先生(東京医科歯科大学臨床教授、埼玉県所沢市開業)の講演のなかで紹介されていた本がこれです。
「口腔がんの第一発見者の担い手は歯科医院に勤められている衛生士さんたちで、その役割は大きいですよ」と本書は説いています。
そのわけはこうです。
2040年頃の日本は65歳以上の高齢者人口は総人口のおよそ3分の1を占めるといわれています。
今、日本では2人に1人ががんに罹り、3人に1人ががんで亡くなっています。
口腔がんは年間8000人もの人が罹患していますが、この数はなんと子宮頸がんの数と同じくらいです。
しかしながら、口の中にもがんができることも知らない人が多いことも現実です。
これからの歯科は歯の健康からもっと守備の広い口の健康維持・向上へと変化していきます。
そして、口の健康を守る衛生士さんの役割に口の粘膜ケアが含まれてきます。
ですから、メンテナンスに来院された患者さんのお口の中を見て、お口にできた口腔がんを早期に発見することができる大切な仕事を担う人になるわけです。
本書はチャートや写真が多く分りやすく書かれているため口腔がんの入門書として、是非歯科医療に携る人に読んでいただきたいと思います。
クインテッセンス出版 新谷悟先生著 定価3800円