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親知らずの抜歯について

こんにちは、衛生士ウサミです。

夏も終わりに近づき過ごしやすくなってきました。

季節の変わり目は体調を崩しやすいので栄養と睡眠をたくさんとって体調管理に気を付けてください。

さて、今回のお話はだいぶ前にさかのぼりますが、去年当院で行った私の左下親知らず半埋伏歯の抜歯についてです。

頭だけちょこんと出ている状態で特に痛みもなく大きなむし歯になっているわけではありませんでしたが、斜めに生えていた為に手前の歯をおしてきており、全体的に少しずつ歯並びがかわっていっていたので抜歯しました。

まず、抜歯をする前にバイタルを計測します。

抜歯前と抜歯後を比較し、大きく変化がないか、体調は大丈夫かなどをここで調べます。

血圧計で最高、最低血圧を計測し、心拍数計で酸素飽和度や心拍数を計測します。

<バイタルサイン>

基準値
血圧 最高:140mmHg以下

最低:90mmHg以下

体温

36~37℃

脈拍

60~80回/分

呼吸

14~80回/分

血中酸素濃度

96~99%

次に、患者さんには抜歯の内容についての説明があり、抜歯の同意書を書いていただきます。

術後のトラブルを回避する為に必ず記入していただきます。

そして痛み止めと抗生物質(化膿止め)を事前に飲んでもらいます。

基本的にはロキソニンとジスロマックというお薬を使いますが、アレルギーや疾患がある方はその時々でお薬が変わっていきます。

そして表面麻酔をして表面をしびらせてから麻酔をしていきます。

麻酔の種類も2種類あり、高血圧の人などは通常使用するキシロカインとは別のシタネストというものを使います。

麻酔が十分効いた頃に処置を開始します。

私が今回行った抜歯の種類は埋伏歯抜去といわれるもので、上下顎の歯肉切開、骨削除、歯冠、歯根の分離などを行って、これを抜去する手術の事です。

ではなぜそんな歯を抜歯するのか、適応症には
1.感染症の原因となる歯 2.歯列不正の原因歯 3.隣接歯根に障害を与える歯 4.仮性三叉神経痛の原因歯 5.骨折線上の歯 6.義歯床下で粘膜直下にあるものetc…
様々な理由がありますが、私が今回抜歯した理由は冒頭でもお話した2番の歯列不正の原因歯だからです。

術式については次の通りです。

  1. 1).麻酔
  2. 2).粘膜骨膜切開(メス)
  3. 3).粘膜骨膜弁の剥離(骨膜剥離子)
  4. 4).皮膜する骨の削除(骨ノミ、骨バー)
  5. 5).歯冠、歯根の分離(〃)
  6. 6).歯の抜去(ヘーベル)
  7. 7).不良肉芽の除去(鋭匙)
  8. 8).歯槽骨鋭縁の平滑化
  9. 9).圧迫止血
  10. 10).粘膜骨膜弁の縫合

抜歯後翌日からうがい薬でしっかりうがいをしていただき、専用の歯ブラシでブラッシングを行っていただき感染や腫れを防止します。

術後1週間で抜糸になりその後抜歯窩は経過観察していきます。

私は抜歯後数日は頬が腫れてお口が開かず食事に苦労しました。

抜歯後は保冷剤などでガンガン冷やすことをおすすめします(笑)

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