こんにちは、広報・受付担当トガワです。
前回糖質と血糖値のお話をしました。
現在血糖値の評価は、空腹時と食後2時間の2回行われるのが一般的です。
前日の夕食から絶食して朝一番の空腹時と、食事開始から2時間後にそれぞれ測定します。
しかしこの評価方法は、食後血糖を確実に検出できるわけではないそうです。
国際糖尿病連合という世界中の団体をまとめる機関が、「糖尿病における食後血糖値の管理に関するガイドライン」の改訂版を2011年に発表しました。
そこでは、食後1~2時間の血糖値が160mg/dL未満になることを目標としているそうです。
これは先ほど一般的と紹介した食後2時間よりも、早い時間帯に注目しているのがわかります。
またこのガイドラインでは、食後高血糖が神経障害や血管障害の合併症だけでなく、がんや認知症などにも関連するとしています。
このように、食後高血糖は重篤な合併症を防ぐうえでの重要事項とされていますが、人間ドックで行われるような空腹時血糖の検査では十分な評価はできないといわれています。
インスリンは、血糖値を下げる唯一のホルモンで、血糖値が上がるとそれを下げるために分泌されます。
しかし、このタイミングや量の調整がうまくいかないと、低血糖状態に陥り、倦怠感・動悸・震えなどの不快な症状が現れることがあります。
そうなると、アドレナリンやコルチゾール、甲上腺ホルモン、グルカゴンなどの血糖値を上げるホルモンが一気に分泌されて、血糖値が不安定となる悪循環に陥ります。
これらは「頑張るためのホルモン」で、自律神経を強烈に刺激するため、さまざまな不快症状に襲われることもあります。
血糖値を急激に上昇させないために、食事面では精製度の高い糖質の摂取量を抑えることが大切になってきます。
一般的に、白米や小麦粉などの”白い糖質”ほど精製度が高いといわれていて、ジャンクフードも同様に精製度が高い食物です。
では次回も糖質に関するお話の続きをしていきますね!